有為転変(物事は移り変わって儚いの意)

更新が遅く現状では有りません。名前が間違ってる事も有るのでご承知おきを。

久々に尾根まで(2)

2023年11月07日 | 山野草
「久々に尾根まで(1)」の続きです。
まだ尾根よりかなり下の方に咲いていたウメバチソウ(梅鉢草)、今回の一番の目的の花です。 

ニシキギ科ウメバチソウ属の多年草で北海道~九州に分布。 

笹の中に埋もれそうになりながら数株が健気に咲いていました。 

ホソミイトトンボ(細身糸蜻蛉)が居ました、昨年は沢山見ましたが今年は少なかったです。 

またウメバチソウ、ここも数株のみで、この日は3株しか有りませんでした。 

センボンヤリ(千本槍)の閉鎖花。
春は普通に花を咲かせ、秋は閉鎖花で開花せずに自家受粉で結実します。

この閉鎖化を大名行列の毛槍に見立てたのが名前の由来。
 

ここから樹林帯になり、薄暗いので花は有りません。
薄暗いのでこんな蝶が見られます、クロコノマチョウ(黒木間蝶)。

樹林帯を黙々と登り400m程の山頂へ、でも木々に囲まれ景色は何も見えません。
そして今度は尾根伝いに樹林の中を少し下って行くと景観が一変します。
周りの木が低くなり赤茶い色の土の明るい尾根、木が育たない土壌地帯になったのです。
画像の方が分かり易いのですけど、花しか撮らないので景色の画像が有りません。(^^ゞ
そんな尾根に咲いてるのはマツムシソウ(松虫草)やムラサキセンブリ(紫千振)。
マツムシソウにイチモンジセセリ(一文字挵)

マツムシソウと言っても普通のマツムシソウではなくミカワマツムシソウ(三河松虫草)です。 

ミカワマツムシソウにキチョウ(黄蝶)。
陽が当たっていたので黄色が飛んでしまいました。

ムラサキセンブリにウラナミシジミ(裏浪小灰蝶)。 

そして尾根にもウメバチソウが点々と見られます。 

本来陽当たりの良い湿地に生育するはずなのに、日当たりの良い乾いた尾根に。
とは言っても背の低い木や草の半日蔭のような所で、何故か群生せずに点在してます。

暫く進むと殆ど木の生えない笹の斜面へ。
そこにセンブリ、ムラサキセンブリ、ヤマラッキョウ(山辣韭)やリンドウが咲き乱れて・・・。
あれ!?なんと言う事でしょう、予想に反して少ない、パラパラとしか咲いてません。
これまで何度も見た景色とは全く違うのに驚くばかり、他の登山者も口を揃えて少ないと。
やはり今年の猛暑の影響なのか?
ムラサキセンブリですが色が薄い、陽が当たって色飛びしてしまった事も有りますけど。

こちらは普通のセンブリ、ムラサキセンブリの茎は赤く、普通のセンブリは緑色。 

かなり少なかったヤマラッキョウ。 

予想してたより少ないムラサキセンブリの中に6花弁の花を見付けました。
図鑑には4~7花弁と有りますが、普通は5花弁です。

更に7弁の花も見付けました、この日2株目の7弁花です。 

更に更に撮った時は全く気付かづでしたが、帰って大画像を見てびっくり。
知らぬ間に一つの株に5弁6弁と7弁の花が同居する株を撮ってました。(◎o◎)

今年は花が少なかったからかも、大量に咲いてたら見付けるのが大変ですからね。 
この日7花弁の花を3株撮った事に。
(3)に続く・・・。
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