【難読漢字】「泥む」って読めますか?
絶対に知ってるはずだけど…
有名な歌の一節が頭に浮かべば正解!?
どろ」に「む」で…?
突然ですが
「泥む」という漢字読めますか?
「どろ」と同じ字ですが
「む」という送り仮名がつくだけで
ちょっと考えてしまいます
「心がとらわれる」「とどこおる」
といった意味があるようなのですが
わかりますでしょうか?
答えは、「なずむ」でした。
「暮れなずむ〜〜」と海援隊の歌でも使われる表現でしたね。
暮れなずむとは、「完全に日が暮れそうでなかなか暮れないでいる状態」のことを指します。
現代ビジネス編集部
[動マ五(四)]
1 そのことに心がとらわれる。こだわる。執着する。「旧例に―・む」
「強ちに外形に―・みて総ての物類を描擬するにあらず」〈逍遥・小説神髄〉
2 物事がはかばかしく進まないでいる。進むのに難渋する。とどこおる。「暮れ―・む空」「船が行き―・む」
3 なじむ。なれ親しむ。
「滅多にいらっしゃらないから…本当には―・まないんだと」〈山本有三・波〉
4 悩み苦しむ。病む。
「この君―・みて泣きむつかり」〈源・横笛〉
5 植物がしおれる。生気がなくなる。
「色づける葉の―・みて立てるを見れば」〈かげろふ・中〉
6 ひたむきに思いを寄せる。執心する。
「おれが首だけ―・んでゐる」〈浄・冥途の飛脚
「暮れなずむ」
このタイトルを見てすぐに海援隊の歌を思い出した方も大勢いらっしゃると思う。その歌は筆者が辞典の世界に飛び込んだ頃に流行っていて、
編集部内で『日本国語大辞典』(初版)に項目はあるが用例のない語だということでしばし話題になった記憶がある。 その後重点的に用例を探して、『日本国語大辞典 第2版』で窪田空穂、三島由紀夫、竹西寛子の用例が加わった。 これらの例はすべて海援隊の歌よりも古い例なので、それほど新しいことばではないということがわかる。
この「暮れなずむ」に少し前から本来なかった意味が加わりつつあるようなのだ。どういうことかというと、
たとえば「公園はすっかり暮れなずんでいた」といった使い方である。
「暮れなずむ」は、日が暮れそうでなかなか暮れないでいるというのが本来の意味である。
ところが、上の「公園で~」という文章は「すっかり」という副詞が曲者なのだが、「日が暮れてしまった」という意味になってしまう。
「暮れなずむ」は、暮れるという変化や事態の進行を表すことばではないのである。 そもそも「なずむ」とは何かというと、『日本国語大辞典』によれば、 人や馬が前へ進もうとしても、障害となるものがあって、なかなか進めないでいるという意味である。
そして、それから転じて物事がなかなかうまく進行しなくなるということを表すようになる。
漢字を当てるとすると、「泥む・滞む」となる。つまり、「暮れなずむ」は「暮れる」状態がなかなか進まないといった意味合いなのである。
従って「暮れなずむ空」「暮れなずむ山々」といった言い方が最も適切で、「春の日は暮れなずんでいた」のような場合でも、
暮れそうで暮れないという状態を意味しているのであれば正しいということになる。 海援隊の歌の歌詞は典型的でわかりやすい例なので、それを覚えていれば使い方を間違えることはないであろう。キーワード: 誤用 意味 歌詞