突然ですが
「四方山」という漢字
読めますか?
「さまざま」「雑多」といった意味です。
答えは…
答えは、「よもやま」でした。
「四方山話」といった言葉を使う人も多いかもしれません。
まずは「四方山」という言葉にはどのような意味や由来があるのか解説していきます。
四方山が指すもの①
四方山とは、世間または世間の様々な方面のことを指します。
つまり、世の中やその世の中で起きていることを広くあらわす言葉、それが四方山なのです。
読みは「よもやま」なので、少し難易度が高い読み方となっています。
四方山が指すもの②
四方山は、四方にある山または周囲の山々のことを指して使われることもあります。
特定の山を指すのではなく、自分の周りを囲っている山々の風景を指す際に用いられます。
四方山の由来
四方山という言葉、もともとは「四方八方」だったともいわれています。
「四方八方」は、現在では「しほうはっぽう」と読みますが、古くは「よもやも」とも読まれていたとされます。
この「よもやも」が「よもやま」と訛化したことで漢字にも変化が生じ、「四方山」になったのだとか。
四方八方は、あらゆる方面のことを指す言葉なので、確かに四方山にも通ずるものがあります。
「四方山話」の使い方・慣用句
四方山話は、他愛もない話や世間話をしている状況で使えます。「四方山話ばかりしている」「四方山話で盛り上がった」のような表現が可能です。世間話・雑談・おしゃべりなどの言葉とそのまま置き換えられます。
四方山話を用いた慣用句の一つに、『四方山話に花が咲く』があります。雑談が弾んでいるにぎやかな様子を表す表現として使用できます。
『四方山話に浸る』も四方山話を使った慣用表現の一つです。世間話や雑談に熱中している様子を表しています。こちらは、静かな会話をじっくりと続けているイメージです。
「四方山話」を使った例文
四方山話の具体的な使い方を例文で確認しましょう。具体例を覚えておけば、表現の幅をより広げられます。
- スーパーで数年ぶりにばったり出会った知人と四方山話に浸っていたら、いつの間にか1時間以上経過していた
- 仕事の打ち合わせという名目で部長と居酒屋に行ったが、いつものようにお酒を飲みながら四方山話に終始した
- 小学校の同窓会に参加したら、懐かしい顔ぶれがそろっており、昔を思い出しながら四方山話に花を咲かせた
- 昨日からほとんど作業が進んでいない。仕事中の四方山話はほどほどに切り上げたほうがよさそうだ
例文を見ても分かるように、四方山話は雑談や世間話などの言葉にそのまま置き換えることが可能です。四方山話は多くの人にとって聞きなれない言葉であるため、相手や状況に合わせて適切な言葉を使うようにしましょう。
「四方山話」の意味と語源は?使い方の例文と類語「与太話」も紹介
「四方山話(よもやまばなし)」とは「世間話」を意味する言葉です。「四方山話に花が咲く」「四方山話に浸る」などの使い方をする「四方山話」。「意味や語源を知りたい」「類語を知りたい」という方に向けて、意味や語源、類語の「与太話」を紹介します。使い方とあわせて例文も紹介しているため、ぜひ参考にしてください。
「四方山話」の読み方は「よもやまばなし」
「四方山話」の読み方は「よもやまばなし」です。日常的に使用される言葉ではないため、読み間違いに注意しましょう。書き言葉として使用する場合、読みにくい表現ということもあり「よもやま話」と表記することが多くなっています。
「四方山話」の意味は「世間話」
「四方山話」とは「世間話」「様々な話題の話」を意味する言葉です。「四方山」には「世間の様々なこと」という意味があります。色々な方向へと話題が移り変わり、ワイワイと会話をしている状況で使用しましょう。
「四方山話」の語源は「四方八方」にある
「四方山話」の語源は「四方八方(しほうはっぽう)」にあります。「四方八方」とは「あらゆる方面」を意味する四字熟語です。「しほうはっぽう」という読み以外に、「よもやも」と読まれることがあり、「よもやも」の音が変化して「よもやま(話)」になったとされています。