澁谷 司

 

アジア太平洋交流学会会長・目白大学大学院講師

澁谷 司

(しぶや・つかさ)1953年、東京生まれ。東京外国語大学中国語学科卒。東京外国語大学大学院「地域研究」研究科修了。関東学院大学、亜細亜大学、青山学院大学、東京外国語大学などで非常勤講師を歴任。2004年夏~05年夏にかけて台湾の明道管理学院(現・明道大学)で教鞭をとる。11年4月~14年3月まで拓殖大学海外事情研究所附属華僑研究センター長。20年3月まで、拓殖大学海外事情研究所教授。著書に『人が死滅する中国汚染大陸 超複合汚染の恐怖』(経済界)、『2017年から始まる! 「砂上の中華帝国」大崩壊』(電波社)など。

 

中国の飲食メディア「紅餐網」によれば、同国では2024年の1年間で、コーヒー、ベーカリー、鍋、お茶、ビュッフェ、軽食、ファーストフードなど幅広いジャンルの飲食店が多数姿を消している(*1)。

 

統計によれば、昨年だけで300万軒近くの飲食店が閉店し、過去最高を記録したという。

 

中産階級の資産が縮小し、消費のほとんどが合理的かつ実用的な"コスト・パフォーマンス"追求型の需要だけになっている。

 

統計では、中国の飲食店数に対する人口の比率は現在1000人対7軒で、その割合は世界第1位だという。この数字は、中国の飲食業界が深刻な供給過剰に陥っていることを示す。

(*1)2025年1月21日付『中国瞭望』

 

 

消費停滞をインバウンドで埋めようとする習政権