インバウンド消費を狙い、外資の海外移転を阻止する北京【澁谷司──中国包囲網の現在地】
2025.02.10(liverty web)
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![澁谷 司](https://media.the-liberty.com/images/20210501/076e06a4-5cd8-4088-8e42-32813ec37913.width-500.jpg)
アジア太平洋交流学会会長・目白大学大学院講師
澁谷 司
(しぶや・つかさ)1953年、東京生まれ。東京外国語大学中国語学科卒。東京外国語大学大学院「地域研究」研究科修了。関東学院大学、亜細亜大学、青山学院大学、東京外国語大学などで非常勤講師を歴任。2004年夏~05年夏にかけて台湾の明道管理学院(現・明道大学)で教鞭をとる。11年4月~14年3月まで拓殖大学海外事情研究所附属華僑研究センター長。20年3月まで、拓殖大学海外事情研究所教授。著書に『人が死滅する中国汚染大陸 超複合汚染の恐怖』(経済界)、『2017年から始まる! 「砂上の中華帝国」大崩壊』(電波社)など。
中国の飲食メディア「紅餐網」によれば、同国では2024年の1年間で、コーヒー、ベーカリー、鍋、お茶、ビュッフェ、軽食、ファーストフードなど幅広いジャンルの飲食店が多数姿を消している(*1)。
統計によれば、昨年だけで300万軒近くの飲食店が閉店し、過去最高を記録したという。
中産階級の資産が縮小し、消費のほとんどが合理的かつ実用的な"コスト・パフォーマンス"追求型の需要だけになっている。
統計では、中国の飲食店数に対する人口の比率は現在1000人対7軒で、その割合は世界第1位だという。この数字は、中国の飲食業界が深刻な供給過剰に陥っていることを示す。
(*1)2025年1月21日付『中国瞭望』
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