トランプ政権、対外援助組織を抜本的改革へ 他国のLGBTQ活動や武漢研究所への資金提供という血税の乱用に批判殺到
2025.02.05(liverty web)
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画像:DCStockPhotography / Shutterstock.com
《ニュース》
海外への資金援助を管轄する米国務省傘下のUSAID(米国際開発庁)について、トランプ政権が抜本的改革を行うとして注目が集まっています。
《詳細》
USAIDは、紛争地域への人道支援や途上国への経済支援などを行う世界最大の資金援助組織です。1万人以上の職員を抱え、年428億ドル(約6兆6000億円)の予算を運用しています。
USAIDは、その理念は素晴らしいように見えますが、財政支出管理の不備や汚職が横行していると、繰り返し非難されてきました。今回その「ほんの一例」として、トランプ政権は次のように挙げています。
- セルビアのLGBTQ支援団体の雇用・起業支援として150万ドル(約2300万円)
- コロンビアの「トランスジェンダーのオペラ」に4万7000ドル(約728万円)
- ペルーの「トランスジェンダーの漫画本製作」に3万2000ドル(約500万円)
- アイルランドの「DEI(実力より多様性などを重視する)ミュージカル」に7万ドル(約1000万円)
- ベトナムの電気自動車に250万ドル(約3900万円)
- テロ組織とつながりが疑われている慈善団体に数十万ドル
こうした不明瞭な遣い方に対する保守派の不満が高まるなか、政府効率化省を率いるイーロン・マスク氏が「(USAIDは)犯罪者組織だ」「修復不可能であり、閉鎖するつもりだ」と指摘し、話題となりました。3日時点ですでにUSAIDのウェブサイトが停止され、ワシントン本部は閉鎖され、職員の立ち入りも禁止されています。
さらにマスク氏はトランプ氏と協議し、閉鎖に同意したと明らかにしました。トランプ氏も2日、記者団に対して「USAIDは過激な愚か者によって運営されている。彼らを排除し、その後どうするか判断する」と述べていました。
その後、マルコ・ルビオ国務長官は、自身がUSAIDの長官代行を務めるとし、国務省が中心となって組織を抜本的に改革すると発表しました。
ルビオ氏は記者団に対し、「このプログラムは何をするのか、誰がお金を受け取るのか、請負業者は誰か、誰が資金提供を受けているのかという単純な質問をする人々に(USAID職員らが)協力しようとしない」との報告を受けたとした上で、「USAIDの多くの機能は引き続き米国の外交政策の一部となるだろうが、米国の外交政策に沿ったものでなければならない」「寄付金ではなく税金を使っているのだ」と述べました。
トランプ政権の一連の流れに対し、民主党勢力が反発し、デモ活動も行われています。しかし、上記のような遣い方について、日本の主要メディアはほとんど報じていません。
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