下の廊下は、黒四ダムから欅平までの旧日電歩道です。
黒部川のヘリをたどる道で、岩をくりぬいた断崖絶壁のところをたどるのでスリル満点。
毎年しつこいほど、補修しており、危なそうなところは、鉄線がはられているし、梯子等もしっかりしている。
黒四ダムから阿曽原温泉までのルートは雪が深く、9月までは熟練者でないと無理。
阿曽原温泉から、椹島までのルートは早めにひらくが阿曽原温泉小屋のHPで確認するのが必須。
下の廊下の登山道情報写真付きで、掲示しているので、日程確定の前に確認されたい。
一番問題なのは、別山出合の場所。時期によっては、雪渓に水平に渡した梯子を歩くことになる。
雪の崩落状況が日に日に変わるので、一応覚悟されたい。
お勧めは、黒部湖から20分程の、黒四ロッジに一泊
早朝に阿曽原温泉小屋まで行き一泊。次の日欅平まで歩く、上流から下流へのコース。
こちらのルートでの気のついた点について書いてみる。
1.黒四ダム~クロヨンロッジ
扇沢方面からはトロリーバスで黒部ダムへ。構内から黒部ダムの底部にたどる道があるが
わかりにくいので、事前に確認しておく。(職員に聞いておく)トロリーバスの後者地点からちょっと扇沢方面にドアがある。
クロヨンロッジまでは、悉皆した舗装道。黒部湖駅(ケーブルカーの駅)の手前にある標識に従っていけば迷うことはない。
2.黒四ダム~阿曽原温泉小屋
山は明るくなったら出発。明るいうちに(15時までには)が鉄則
私は自信が無いので。安全な黒四ダムまでの道は暗いうちに歩いている。
黒四ダムの底まで到着したら、放水路を渡りいよいよ出発。
別山出合いまで、落石に注意しながら進む。
急登は無いが、アップダウンはある。
時期によっては別山出合が一番怖い。何しろ設計が切れたところに渡した梯子を歩くのだから。
みんな溶けてしまったら問題ないが、中途半端な時期はたいへんだと思う。
この先一番の推奨ポイントは「十字峡」
吊橋を渡った先にある広場の石に赤丸が書いてある。
ルートをたどって行くと、十字峡の意味が一目瞭然のポイントに到着。
ここを見ずに下の廊下を語るなかれ。
断崖絶壁を感じながら歩いていくと、対岸に発電所の施設(穴)がみえる。
ここは黒四ダムから、長いトンネルを経由してきた水で発電している施設。
ここまでトンネル掘ってきているのかとの感慨も知っていればわくと思う。
岩をくり抜いた平坦な道が終わると、急坂を下る。
下った先に吊橋があり、これを渡るとあとは仙人ダムまで一般の林道。
仙人ダムを渡り、施設内のドアを開きトンネルを通過する。
案内板を見れば問題ないが、一旦建物内に入らなければならないこと頭に入れておいて欲しい。
ここのところで高熱隧道の意味が体感できるでしょう。
電力会社職員宿舎のビルに到着。ここを中継点に電力会社外部組織が年1回下の廊下の案内しているので
HP検索されては。
ここからまた急登。長い距離をあるいているのでかなりへばるちていい。
水平道までたどり着けばあとは楽なので、頑張っていきましょう。
水平道が尽きたところから急坂の下り。焦らずゆっくりいきましょう。
風呂は小屋から下った所。結構な下りなので足元はしっかり。(サンダルでも可ですが)
隧道からの熱水を引き込んだ風呂は最高。
男女一時間交代。真夜中に行っても女性は来ない(当然)
テント場は、結構広く、トイレ・水場も同じ場所。
3.阿蘇腹温泉小屋~欅平
下の廊下のメインルート
水平歩道に取り付くには、急坂の後アップダウン。はしごを乗越え水平道に到着するとアトハ
長い道が続く。トンネル数箇所。最長150m。ヘッドランプ準備して出発すること。(当然皆さん持っていますよね)
折尾谷~大太鼓~志合谷まではいい写真が撮れるが、大太鼓は人がすれちがえられないので常識を持って行動されたい。
欅平駅のアナウンスが聞こえてもなかなかつかない。紙幣道の終点からすぐの送電線柱がいい休憩所。
疲れている上、急坂・木の根等々条件が悪いので慎重に下ること。
駅には売店・立ち食いそば屋・レストランがあるので一服して帰宅。
番外編
下の廊下からは別に2ルートある。
①内蔵助谷~内蔵助平~真砂沢ロッジOR内蔵助山荘
②仙人ダム~仙人温泉~仙人峠~真砂沢ロッジ~剣沢~室堂
2回目は仙人温泉泊まるルート検討してみて。
祖母谷温泉の紹介
毎回欅平に行くと、テントで利用させてもらっている。
欅平駅~一時間。テント場の目の前が風呂場。渓流も目の前。
猿が歩き回り自然味たっぷり。基本的に釣り客と登山者の宿。
山歩きの人には、気に入っていただく所と思う。
今回は写真添付しません。以前の山行記録で参照ください。