閑院宮邸跡は京都御苑の西南角に位置し江戸時代に宮家創立以来この場所に位置し、1度も移転をしていません。
明治10年までこの地に残り、以降に東京に移転しています。
閑院宮家は伏見宮家、桂宮家、有栖川宮家と並ぶ四親王家のひとつで、東山天皇の皇子直仁親王を始祖とし、宝永7年(1710)に創立されました。
明治時代に発布された「一世一元の詔」以前に生前譲位した光格天皇はこの閑院宮のご出身です。
今の皇室は元を辿れば閑院宮の系統が続いている事になります。
平成31年(2019)に明仁天皇が生前譲位されたのは記憶に新しい出来事です。
光格天皇の譲位から実に202年間にわたり「一世一元」の制度が守られてきた事になります。
敷地内の東南には庭園が広がり洲浜を備えた池泉が復元されています。
事前の発掘調査で当初の庭園は18世紀に作庭された事が確認されました。
作庭当時の遺構はそのまま残し、その上に新たに洲浜を設け、当時の景観を復元されています。
中庭は芝生が張られた開放感のあり庭になっています。
南館にあるこの部屋には唯一蛙股(かえるまた)を備えた部屋で床には植栽の緑が映り込みます。
環境省が管轄する国民公園京都御苑の施設だからでしょいか無料で見学することが出来ます。
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