12月19日は、京都ブライトンホテル螢の「雅の会」の前に友人のOさんと京都府庁旧本館(国の重要文化財)を見学しました。
平成27年3月から、明治期当初の姿へと修復整備した「旧議場」についても、催し物等の会場として有料で開放されています。
門を入った右手には「京都守護職上屋敷跡」の石碑が建っています。
旧本館の2階には、僕が所属している「都草」の事務所が入っています。
事前にメールで館内の案内をお願いしていました。
当日の担当は伊藤専務理事、、、最近は参加出来ていませんが、"都草"の原点とも言える美化活動(お寺や神社の清掃ボランティア活動)の責任者もされています。
入会当初からお世話になっている方です。
先ずは、Oさんと京都府庁旧本館の中庭を巡ります。
この庭園は七代目小川治兵衛(植治)による作庭です。
桜が多く植えられ、観桜祭の時には多くの花見客で賑わいます。
中庭の一角には旧五条大橋の橋脚(石柱)が庭園の景石として置かれています。
その他に植治が作庭した平安神宮神苑にも置かれたり、また、中神苑の臥龍橋の飛石としても使われています。
豊臣秀吉が建設した旧三条大橋、五条大橋の橋脚の払下げを受ける権利を持っていたのでしょう。
府庁旧本館中庭には、円山公園の初代のしだれ桜の孫に当たるしだれ桜を始め、6本の桜があります。
桜守として活躍されている佐野藤右衛門(さの とうえもん)氏の調査により、その桜の一つが大島桜と山桜の特徴を持つ、めずらしい品種ということが判明しました。
今回、佐野藤右衛門氏に、この山桜について命名を依頼され、この地が冒頭で書いたように会津藩主松平容保率いる「京都守護職上屋敷跡」にある事から「容保桜」と命名されました。
例年、周りの5本の桜より開花が遅いです。
旧知事室です。
室内はアカンサスの植物の意匠で統一されています。
京都府庁旧本館は、明治37年(1904)12月20日に竣工しました。
昭和46年まで京都府庁の本館として、また、現在も執務室として使用されており、創建時の姿をとどめる現役の官公庁建物としては日本最古のものです。
平成16年(2004)12月10日に国の重要文化財に指定されました。
ルネサンス様式に属する建物の外観については、正面の一段高くなった屋根を中心に左右両翼に対称に張り出した形となっており、西洋近世の大邸館を彷彿とさせるものがあります。
建物内部には和風の優れた技術が巧みに取り入れられており、内部の意匠は建築よりも、むしろ工芸品といった趣さえ感じられます。
室内のシャンデリアは当時の物ではないですが、天井は漆喰で折上げ天井で、また、アカンサスで装飾が施されています。
次に旧議場へと向かいます。
旧議場は、明治38年(1905年)から昭和44年(1969年)まで、実際に京都府議会が開催されてきた歴史ある場所です。
平成27年3月から、明治期当初の姿へと修復整備した「旧議場」についても、催し物等の会場として有料で開放されています。
最近では旧議場土曜講座の開講や結婚式の前撮り撮影で人気がある施設です。
「都草」でも年に一度の総会の場所として使用しています。
(京都府が運営している為に使用料が格安だそうです。)
最近、館内に前田珈琲が「salon de 1904」として出店され話題になっています。
レトロな雰囲気の中でのコーヒー、、、美味しいでしょうね。
この日は残念ながら時間が無くで行けませんでした。
次に徒歩で直ぐの京都ブライトンホテルへと向かいます。