京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

宝筐院の紅葉

2024年12月10日 10時46分00秒 | 日記
 12月5日、宝厳院の次に徒歩で長辻通を北上し宝筐院に来ました。

こちらも毎年訪れる紅葉の名所のひとつです。









拝観券(自販機)で購入し、境内に入るとそこは錦秋の世界が広がっています。

先ずは本堂でご本尊さまの十一面観音菩薩さまにお詣りします。











平安時代に白河天皇の勅願により創建されたと伝えられ、当初善入寺(ぜんにゅうじ)と称していましたが、南北朝時代に夢窓疎石の高弟 黙庵周諭(もくあんしゅうゆ)が再興しました。

室町幕府二代将軍、足利義詮によって一時観林寺と改名されました。さらに義詮の没後、その院号、宝筐院に因んで現在の寺名に改められました。

以後、足利氏歴代の崇敬を得て栄えましたが室町幕府の衰亡と共に寺も衰微していきました。







南北朝時代、敵味方に分かれた楠木正行(まさつら)と足利義詮の墓が仲良く並んでいます。

これは義詮が正行の人柄を慕い、そばに葬るように遺言したためといわれています。











奥行きのある境内には、楓(かえで)の木々が続き格別の美しさです。

色とりどりの楓と苔のコントラストがなんとも美しく風情がある景色です。
嵐山を案内されている人力車えびす屋の車夫さんが必ず案内される嵐山の穴場的なお寺です。



入口から門をくぐり、石畳の道の両脇を紅葉が空を覆うトンネルが見事です。

新緑の頃もおすすめのお寺です。



宝厳院の紅葉 天龍寺塔頭

2024年12月10日 09時26分00秒 | 日記
 12月5日は、紅葉を求めて嵐山へと来ました。







先ずは天龍寺の塔頭寺院のひとり宝厳院へ。
通常非公開ですが、春の新緑と秋の紅葉時には特別公開されます。

ご住職は田原さんで、以前は天龍寺の教務部長を長年勤めてこられました。
同じく天龍寺塔頭寺院の弘源寺のご住職と兼務されています。







寛正2年(1461年)聖仲永光禅師を開山に迎え創建されました。

もとは上京区禅昌院町にあり、細川頼之の昭堂をお寺に改められた小堂でした。
応仁の乱の兵火に会うなどしたが、豊臣秀吉の恩顧によって再建されました。

昭和47年(1972)より天龍寺塔頭弘源寺の境内にありましたが、平成14年1月に現在地に移り再興されました。

「都林泉名勝図会」にも掲載された、嵐山を借景とする回遊式庭園「獅子吼の庭」は紅葉と巨岩を配した庭園です。







本堂障壁画「風河燦燦三三自在」(田村能里子画伯筆)がある。特別公開時のみ。









平成15年に、庭園内に大正時代に建てられた茶室が修復を終え、「青嶂軒(せいしょうけん)」と名付けられ、茶会会場としても利用されるようになっています。



錦秋の京都を味わえるおすすめの名庭です。