12月10日、建仁寺塔頭寺院の西来院を拝観後、建仁寺本坊を拝観しました。
こちらも名残りの紅葉を求めて中庭「潮音庭」の紅葉が目当てです。
庫裡の一室には国宝「風神雷神図屏風」のレプリカが、書の屏風は金澤翔子さん揮毫された「風神雷神」です。
ふたつが並ぶと凄い迫力を感じます。
目的の「潮音庭」の紅葉はまだ"色付きはじめ"の状態でした。
しかし、上の方の陽当たりのいいもみじはいい感じで色付いていて見応えがありました。
京都ではこちらの庭園と糺の森とで紅葉のフィナーレを迎えませが、今年は異常に遅いです。
大書院には元首相の細川護煕さんが奉納された「瀟湘八景図」の襖絵が展示されています。
方丈の西側にはスリッパが用意されていて、庭園散策を楽しむ事が出来ます。
写経道場や安国寺恵瓊の首塚、お茶室などがあり、また違った建仁寺の一面を見る事ができます。
再び方丈に戻り、今度は法堂を拝観します。
法堂は住持が法を解くところで禅宗寺院では最も大切なお堂です。
こちらの天井画は龍が二匹描かれた珍しい「双龍図」で平成24年(2002)に2年の歳月をかけ小泉淳作画伯により奉納されました。
建仁寺の茶碑です。
建仁寺の開山栄西禅師は、宋から茶の種を持ち帰り、それを筑前の霊仙寺に播いて茶を栽培しました。
栄西禅師から茶の種を譲り受けた高山寺の明恵上人は、宇治で茶の栽培を行いました。
この事が「宇治茶」のはじまりとされています。
境内の一角には開山の栄西禅師の御廟があります。
禅宗における七堂伽藍のひとつ浴室です。
建仁寺の三門~望闕楼~です。
江戸時代末期の建築物といわれ、静岡県浜松市の安寧寺から大正12年(1923)に移築されたものです。
「望闕楼」(ぼうげつろう)とも呼ばれ「御所を望む楼閣」という意味があるそうです。