12月11日は、岡林院のご住職に用事があって15時前にお邪魔させて頂きました。
岡林院(おうりんいん)は京都・東山
の有名寺院・高台寺の塔頭寺院のひとつです。
高台寺近くにこんな苔庭の美しい庭園があったのか」と感動を覚えるほどの素晴らしい庭園があります。
寺院としての歴史は、慶長13年(1608)に久林元昌禅師による創建で、現存する高台寺の塔頭としては最も古いばかりか、高台寺の創建より古い寺院です。
久林元昌と言う人物は、建仁寺の記録によると北政所の縁戚に当たるそうです。
江戸時代末期には高台寺一帯を襲った大火により焼失しますが、明治時代に当時の高台寺のご住職・老師が隠居所(隠寮)とすることも兼ねて再興されました。
その為でしょうか?建物もお寺らしくない数寄屋造の建物。
丸い円相の奥に仏間があり、ご本尊の地蔵菩薩像がお祀りされています。
それもそのはず、建物と茶室は下鴨の方にあった邸宅を譲り受け移築したものだそうです。
庭園内には近代の政治家・鳥尾小弥太と茶人・田中仙樵ゆかりの四畳半の茶室「忘知席」もあります。
茶室“忘知席”は裏千家を代表す茶室・又隠席の写しとされています。
障子を開けると風が吹く度にもみじの葉が落葉し、情緒満点の風景になります。
ご住職が代わられ、公開の機会も増えています。
3年前に復活した「京都東山 福めぐり」でも3日間公開されます。