12月16日、Otonami企画の合間に天龍寺へ。
延文元年(1356)の火災以降、8度もの大火に見舞われています。
現在の伽藍の多くは明治時代の再建によるものです。
平成6年(1994)には世界文化遺産に登録されています。
最後になってしまいましたが、天龍寺の「勅使門」です。
この時期に紅葉が残っているのは初めての経験です。
堂内拝観受付の右手前には後嵯峨天皇嵯峨南陵と龜山天皇龜山陵があります。
以前は門に結界は無く、自由に参拝出来ましたが、どう言う理由からでしょうか?結界がされ参拝が叶わないようになっています。
堂内拝観受付後、先ずは大方丈を巡ります。
天龍寺の創建は、後嵯峨天皇の亀山離宮があったところに、暦応2年(1339年)、足利尊氏が後醍醐天皇の菩提を弔うため、夢窓国師を開山として創建した禅寺です。
大方丈から見える庭園は嵐山、亀山を背景とした池泉回遊式庭園で、貴族文化の伝統と禅好みの手法とが溶け合い、四季折々の美しさを見せてくれます。
庭園の"国宝"とも呼ばれる特別名勝庭園指定第一号に選ばれた日本を代表する"禅"の庭園です。
次に屋根付きの廊下を渡り後醍醐天皇がお祀りされている「多寶殿」へ。
先程に書いたように、天龍寺創建の主目的は足利尊氏との間はトラブル含みで、失意の内に崩御された後醍醐天皇の御霊の供養にあると言われています。
足利尊氏は、後醍醐天皇との政争に勝利したものの、天皇崩御後はその怨霊に苦しめられたと言います。
後醍醐天皇の怨霊を鎮める事と世相の安定を目論んで創建されたのが天龍寺です。
廊下の途中右側には茶室・祥雲閣と甘雨亭とがありますが、残念ながら非公開です。
(一度は公開して欲しいものです。)
祥雲閣は千利休が聚楽屋敷に作ったと伝えられる茶室「残月亭」を模して作られた茶室と言われています。
法堂(選佛堂)
土曜日、日曜日、祝日だけの公開されています。
法堂(はっとう)天井に平成9年(1997)天龍寺開山夢窓国師650年遠諱記念事業として日本画家加山又造画伯(1927~2004)により「雲龍図」が描かれたました。
天井(縦10.6m 横12.6m)に厚さ3cmの杉板159枚を張り合わせ全面に漆を塗り、さらに白土を塗った上に直径9mの二重円相内に直接墨色で躍動する見事な八方睨みの龍が描かれています。
最後になってしまいましたが、天龍寺の「勅使門」です。
天龍寺の寺内でも最古の建物と言われていて、京都府指定文化財に指定されています。
勅使門の西側に広がる蓮池です。
蓮は汚れた水でも綺麗な花を咲かせる事から仏教では尊ばれる花です。