12月14日は、毎年、圓徳院の恒例行事「雪月花」に参加しました。
雪月花は圓徳院の年中行事のひとつで、仏教ではお釈迦さまがお悟りを開かれた12月8日の鶏鳴の刻(午前2時頃)に、暖を取るため「うずみ豆腐粥」を修行僧が食したことに由来する行事です。
毎年、異なる「テーマ」が設けられています。
今年は北政所ねねさまの400年大遠忌の年にちなんで、ねねさまがお好みだった「秋草」がテーマでした。
アクセサリーや服装品、ネクタイなどに「秋草」があしらわれた物を身につける慣わしになっています。
先ずは圓徳院で受付の後、南庭に、、
明治から昭和にかけて活躍された庭園研究家であり、作庭家でもあった森 蘊(もり おさむ)氏が作庭された庭園です。
すでに100年を過ぎ味わい深い庭園になっています。
今回、専属庭師の北山安夫氏のご子息の浩志さんが手を加えられ、禅の世界を表しています。
次に北書院に移動します。
こちらの庭園は秀吉公とねねさまが暮された伏見城化粧御殿の庭園をそっくり移したものです。
各地の大名が名石を寄進した庭園で、ダイナミックな石組みが特徴です。
こちらで煎茶とお菓子を頂きます。
次に、台所坂を上がり駐車場の西側にある「洗心寮」へ。
こちらで「うずみ豆腐粥」を頂きます。
雪は豆腐、月は大根、花は人参で「雪月花」を表現しています。
調理は高台寺御用達の「羽柴」さんが担当されています。
円山公園内に坂本龍馬と中岡慎太郎の像がある側に店を構えられている「いそべ」の支店のひとつです。
利生堂では圓徳院の閑栖住職・後藤典夫さまと久しくお話をさせて頂きました。
高台寺の執事長を長年務められ、高台寺が東山エリアで人気のお寺になったのも彼の功績です。
お寺の夜間拝観を始められたのも彼のアイデアです。
教化ホールではアンドロイド観音さまの「空」の法話が行われています。
こちらのアンドロイド観音さまも大阪大学と高台寺とのコラボ企画で誕生した観音さまで約1億円の費用が掛かったそうです。
名残りの紅葉も美しいものです。
次に高台寺の立礼席の茶室・雲居庵で昆布茶とお菓子を頂きました。
落葉間近の紅葉を眺めながらのお茶も風情があるものです。
最後に高台寺を代表するお茶室の傘亭と時雨亭を見学しました。
両茶室とも伏見城から移築されたもので、国の重要文化財に指定されています。