きのこ ゼミ ブログ

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きのこから発生する青酸

2006年12月06日 | きのこ ゼミ
◆きのこから発生する青酸
 ~タモギタケのシアン生成について~
      (11月23日 きのこゼミの発表より)


「市販されている食用きのこのシアン含有量の検証について」
 京都市南保健所
 第47回近畿食品衛生監視員研修会での報告から

市場に流通している国産キノコ9種類、輸入キノコ1種類を試験した結果、タモギタケ、シロマイタケ、マイタケ、ナメコ、エリンギからシアンガスの発生が確認された。
特に、タモギタケはかなりのシアン生産量が確認できた。
シイタケについては、シアンガスの発生の可能性があったが、実際にはホルムアルデヒドによる誤差であることが判明した。

加熱調理(3分間煮沸)によりシアン含量の低下が確認できたが、加熱処理が不充分であればシアンが残存する可能性があるため、注意が必要である。

今回試験したキノコは充分に加熱調理し食べれば人体に影響を及ぼすシアン量ではなかったが、タモギタケなどシアン含有量の多いキノコを大量に喫食した場合は、中毒症状を起こす可能性がある。特に肝疾患のある方は注意が必要で、少量でも生命を脅かす状況になることから、食べるのを控えた方がよい。

「菌類にもある外来種と絶滅危惧種問題」

2006年12月06日 | きのこ ゼミ 情報メール
◆2006年日本菌学会 公開講演
 「菌類にもある外来種と絶滅危惧種問題」
     (きのこ情報メール 12月6日配信)


以前もきのこ情報メールでご紹介しました日本菌学会の講演会「菌類にもある外来種と絶滅危惧種問題」について再度ご紹介いたします。

すでに終了した講演会ですが、日本菌学会のHPに講演要旨が掲載されました。
ご興味のある方はどうぞアクセスしてダウンロードして下さい。
 
講 演
「菌類の外来種問題-それってなあに?-」
  京都大学大学院農学研究科 助教授 田中千尋
「地方博物館できのこを採りながら考えた外来種・絶滅危惧種問題」
  千葉県立中央博物館 上席研究員 吹春俊光
「菌類の多様性研究を支える博物館」
  国立科学博物館 主任研究員 細矢 剛

※講演要旨はpdfファイルになっておりますので、アクロバットリーダー
などのアプリケーションソフトが必要です。

http://wwwsoc.nii.ac.jp/msj7/html/info/2006/060911_open_lecture.html