「きのこ」は王国を築いていたが、「たけのこ」は村レベル? 国内勢力を調べてみた
2018年7月21日 11:00 J-タウンnet
自分の好みはなかなか譲れないもの。時には強烈なこだわりから、対立が生じることもあるかもしれない。代表的な例を挙げれば、キノコとタケノコである。
明治が2018年7月31日まで実施している「きのこの山・たけのこの里 国民総選挙 2018」では7月中旬時点で両者がそれなりに拮抗した状態となっているものの、ネット上の認識ではタケノコ派が優勢・多数派で、キノコ派は劣勢・少数派とされている(ネタも含めてだが)。念のために言っておくと、記者はアルフォートが好きであり、本件に関しては完全に中立的な立場だ。
そんな「弱者」とされるキノコ。国内ではかなり強固な体制(領土?)を築き上げていたことを、ご存知だっただろうか。
王政が確立されているキノコ派
実はキノコ派はすでに国内に「建国」している。しかも、北海道と長野の2か所にだ。
まず、北海道にはその名も「きのこ王国(運営:北海道名販)」が存在する。ちょっと、とある配管工の方が登場されているゲームに出てきそうだが、そこは気にしてはいけない。公式サイトにも城のイラストがあしらわれ、王国としての風格が漂っている。
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伊達市大滝区に本店を構え、さらには余市郡仁木町にも支店を持つなど、北海道の広範囲を押さえており、さすがは王国といったところ。念のためきちんと説明しておくと、レストランと北海道の物産店を兼ね備えた施設となっている。
公式ツイッターで投稿されているキノコ鍋も、とてもおいしそうだ。
きのこ鍋・・・で暖まりたい・・・。
そだねーpic.twitter.com/ARZ87BqRXZ
— きのこ王国 (@kinoko_oukoku) 2018年3月7日
もう1か国は、「長野・伊那きのこ王国(運営:伊那リゾート)」。こちらも名前に聞き覚えがあるが、それは置いておこう。北海道とは異なる王国で、冬季はスキー場となるリゾートが、クローズ期間に1日遊べるキノコ観光農園として営業しているとのこと。
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一見農業立国と思わせておいて、年間を通して立地を生かした王国運営を行っているということだろう。
両国の繁栄を祈りつつ、一方のタケノコはどうなっているのか気になるところだ。
タケノコは村です
結論から言うと、タケノコ王国は確認できなかった。一応共和国も調べてみたが、ない。タケノコ国家は存在しないのだ。ひょっとして過去には存在していたり、国外にはあるのかもしれないが、少なくとも地図や観光案内では見つけられなかった。
では、タケノコ派は流浪の民なのかというと、そういうわけではないようで、千葉や静岡、兵庫に「たけのこ村」が複数確認されている。
タケノコ農園やタケノコ狩りが楽しめる場所、野外活動施設など、その内容は微妙に異なるようだが、タケノコに関してはすでに時季が過ぎているので、例えば「平沢たけのこ村」(千葉県大多喜町)には、たけのこ掘りの体験が今シーズンは終了している旨が記載されていた。
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こうして、キノコ・タケノコ両派の国力をざっくりと比較してみた。「王国」と「村」のギャップを感じずにはいられないが、チョコレート菓子はともかく、農産物のキノコとタケノコはどちらもとてもおいしい。両派は対立を乗り越え、きのこ王国やたけのこ村で平和的に農産物を味わってみてはどうだろうか。
ちなみに、前述のとおりタケノコ国家が本当に存在しないのか、単に記者が見落としているだけという可能性も否定はできない。タケノコ派からの建国宣言(発見報告)もお待ちしている。
※画像は↓をご覧ください。
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「きのこ」は王国を築いていたが、「たけのこ」は村レベル? 国内勢力を調べてみた