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マツタケの論文

2015年05月24日 | きのこ ゼミ 情報メール
Relationship between climate, expansion rate, and fruiting in fairy rings (‘shiro’) of an ectomycorrhizal fungus Tricholoma matsutake in a Pinus densiflora forest

Maki NARIMATSU, Toshiyuki KOIWA, Takashi MASAKI,Yuichi SAKAMOTO, Hisao OHMORI, Keitaro TAWARAYA
Fungal Ecology 15 (2015) 18-28

Abstract
Tricholoma matsutake is an economically important fungus in Japan. Its basidiocarps occur in groups called shiro. Little is known about the relationship between the expansion rate of shiro and the number of basidiocarps or meteorological factors. When data from an 18-yr survey were analyzed using a hierarchical Bayesian framework, the expansion rate was estimated to be 0.17 +- 0.01 m yr-1. Positive correlations were found between the expansion rate and the number of basidiocarps, mean air and soil temperature, and total precipitation. Similarly, there was a positive correlation with an index of accumulated warmth,termed WI20, especially in the pre-emergence season. The Akaike information criterion (AIC) of linear models decreased when precipitation was excluded as an explanatory variable. Furthermore, mean air temperature and WI20 showed positive correlations with the number of basidiocarps. These results suggest that the effect of temperature in the preemergence season is greater than that of precipitation with respect to the expansion rate of shiro, which in turn affects the numbers of basidiocarps.

キンラン・ギンラン

2015年05月09日 | きのこ ゼミ 情報メール
 キンランとギンランは今の時期に咲くラン科の植物です.
 これらの植物は菌根菌と共生しており,しかもラン科植物は菌への依存度が大きいため,共生菌がいないと成長しません.
 このため環境の変化を強く受けるため,キンランは1997年に絶滅危惧II類(VU)(環境省レッドリスト)として掲載されました.
 また,各地の都府県のレッドデータブックでも指定されています.

日本のレッドデータ キンラン

ギンランはまだ環境省レッドリストには載っていませんが,35の都府県では指定されています.

日本のレッドデータ ギンラン

 共生菌は,リゾクトニア属菌だそうです.
 リゾクトニア属菌は,作物の病原菌として知られています.

リゾクトニア病

 分類上は,Cantharellales=アンズタケ,の仲間だそうです.
 キンラン・ギンランはきのこの仲間と共生していたんですね.

 なお,共生菌がいないとうまく成長しないため,栽培は難しいですので,むやみに採集しないで自然の中で見守ってあげましょう.

キンラン
Rhizoctonia


機能性表示食品、消費者庁が届け出撤回求めるケースも

2015年05月02日 | きのこ ゼミ 情報メール
 健康への働きを表示する「機能性表示食品」として届け出が受理された商品の中に、特定保健用食品(トクホ)の審査過程で「安全性が確認できない」と指摘された成分を用いる商品があることを受け、山口俊一消費者相は28日、「一般論として安全上問題があるということになっ
た場合には機能性表示食品から外さざるをえない」と述べた。

 消費者庁の板東久美子長官は機能性表示食品の情報は公表され事後的な監視の仕組みが働くと説明し、「安全性、機能性が科学的根拠に基づかないことが明らかになった場合、機能性表示食品として販売してはならないとなる。届け出の撤回を求めることもある」と述べた。

(続きは下記のサイトへ)

機能性表示食品、消費者庁が届け出撤回求めるケースも
 朝日新聞デジタル 4月29日(水)16時32分配信