マツタケ、人工栽培への道(前篇)
日本人を魅了し続けてやまない食材の1つにマツタケ(松茸)がある。その気品ある香りと風味の良さは、実りの秋の食を、より彩りあるものにしている。
実は、マツタケをこれほどまでの「風味ある食材」として珍重しているのは、日本の食文化特有のものであるともいう。日本の里山の中で、マツタケはマツの成長とともに育っていった。そして美味しく食されていった。
前篇では、日本人とマツタケの関わりあいの歴史をたどっていく。さらに、戦後マツタケが「高嶺の花」になってしまった背景を、マツタケ研究を行っている茨城県林業技術センターの小林久泰氏とともに見ていく。また後篇では、マツタケ栽培化への挑戦の歩みを紹介したい。
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庶民の食材が「高嶺の花」に上り詰めた理由:マツタケ、人工栽培への道(前篇)
マツタケ、人工栽培への道(後篇)
香りは上品。形も美しい。マツタケは、日本の秋味をつくりだす代表的な食材の1つだ。そのマツタケの生産量が、日本人の“里山ばなれ”やマツ枯れ拡大などのために減っている。
日本の林で再びマツタケを増やすには「人工栽培」の方法を確立することが決め手となる。
後篇では、茨城県林業技術研究センターの小林久泰氏に、同センターのマツタケ人工栽培の研究の道のりを聞く。長く険しい道のりを、研究者たちは今なお歩き続けている。
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今か今かと待ち続けるキノコの発芽:マツタケ、人工栽培への道(後篇)
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