最近、健康管理のためビール酵母にお世話になっています。
人によっては、アレルギーが出るそうで、食べ過ぎも要注意、万人向けではないようですが、古くから利用されているものです。
酵母は、皆さんご存知の通り、発酵食品に利用されています。お酒、お酢、醤油、味噌、漬物、納豆、チーズ、パンなどが馴染み深いです。
いくつかの菌の仲間が、単細胞の状態というだけで酵母にひとくくりにされています。カビの仲間が多く知られていて、きのこにもご縁があります。
酵母が発酵すると、ビタミンB群が増えて、食品の栄養価が上がります。
ビタミンB群は、身体の代謝を助けるので、食べると胃腸の調子を改善する効果が分かるかもしれません。
暑い季節によく食べる素麺も、梅雨時期に発酵させたものが、上等とされています。
なるほど、酵母でビタミン入りの素麺なら、食が進むわけです。
その酵母の種類に分け入ってみると、工業で利用されている酵母といえども、何種類もの酵母で構成された酵母群を使用することが、よくあります。
温度管理や使用環境に変化があっても、味が大きく変わらないように、調整されたものなのでしょう。
近年では、市販の菓子パンの表示中に酵母エキスが入っていたり、醤油に季節限定の発酵で風味を変えてみたり。
さらには自家製酵母でパン作りのレポートが、ネット上にたくさんあります。
1週間くらいかかるようですが、成功したかの判断は、匂いによる見分け次第。
フルーティーな香り、酸っぱい香り、アルコール臭まではOKですが、アンモニア臭、硫黄臭、かび臭いものは、アウトだとか。
やってみたい人は、悪い菌で中毒しないよう、感性を研ぎ澄まして、少し危険を覚悟しましょう。
酵母は、梅雨の気温(30度弱)でよく活動するので、温度管理がしやすい梅雨時に伝統的な発酵作業をします。
川辺など、自然環境が整っていれば、年中出来そうですね。
最近は、家電で温度管理が簡単になっていますから、真夏でも成功する可能性が上がっています。
ヨーグルトメーカーなど温度をキープする機能があれば、使えるかもしれません。
酵母と人の関係は奥が深くて表現し難く、あまり話題にならないです。
たまには発酵食品作りを通して、実感してみてはいかがでしょうか。