今でも、文春砲なんかがあって、マスコミって怖いですね・・・
これは、90年以上前のお話・・・ちょっと様子が違いますが・・・
袋井茶文化資料館に、非常に貴重な資料があります・・・「西郷文書」
大正から戦前期の茶業界の、主に輸出に関する歴史的資料です。
むかしの人の情報収集、保存力はすごいの一言! 関連するすべてが残っているのです。
西郷さん個人のことも・・・
これは、例の「オールアバウトティー」に掲載されている西郷さんの写真です。
昭和6年(1931年)、ソ連との茶貿易開始にあたりいろんなことがありました。その任に当たっていたのが西郷さんです。 ところが・・・
そのことを巡って、新聞記者とのいざこざが発生します。立場上やむを得ない部分もあったのでしょうね・・・でも、こんな記事を書かれます・・・
連日こんな感じでやり玉に挙げられます。とうとう・・・
退職せざるとえなくなるのです。 「中央会の職を辞するに際して」という一文を書いて関係者に送ったのです。その文もちゃんと残っています。
それにたいして、いろんな方から慰めやら、慰留なんかがあった様子。
その一つ、狭山茶の大御所・繁田武平氏へ心情を吐露した返事もそのまま残されているのです。勿論コピー機はないので、カーボン紙をはさんで書いていました。とにかく、内情のすごいこと! よくまあ、書いたな~って感じ。
「表面的理由」と「裏面的理由」・・・対応した幹部の実名も挙げられています。なかには、・・マッチと油をもって追っかけてきた人もいたとか・・・
結局、9年間務めた茶業組合中央会議所をやめるのですが、余人をもって代えがたし・・・その後も、駐日ソビエト通商代表部静岡出張所で日本茶貿易事務を担当するのです・・・・
その他、アフリカ対応などなど・・・終戦後も日本茶貿易上最大の功績者の一人なんですが、あまり知ってる人がいない・・・
「西郷文書」というと、西郷隆盛ですか、なんて聞かれます・・・・
このような貴重な文書をどうやって保管したらいいのでしょうね・・・
・・・