昨日は、「茶学の会」・・農薬の話
思えば、これまで108回開催したのに、農薬の話はやってなかったですね・・・なぜか?
ホントに理解してもらうためには、大変大きなテーマなんです。
これはいろんな身の回りの化学物質、放射能なんかも含めて、さらには、身の回りの社会問題とも共通することがあるからです。
使う側、消費する側への視点が往々にして抜けるのです。
よくクルマに例えて説明します。制限時速を厳しくすれば、事故は減るでしょう。じゃどれくらいにすれば・・時速10キロ・・でも赤ちゃんにぶつかると死んじゃうかもしれません。それに時速10キロなんてクルマは誰もつかわないでしょうね。
農薬の残留基準値も使うことを前提に決められているのです。どういうことなのか、ここのところは、農家じゃないとよくわからないでしょうね。
農薬についての誤解がなかなか改まらないのも、こんな奥深さがあるからなんです。
以前、原発の放射能が問題になった時、四苦八苦して解説文を書いたことがあります。農薬より身近なのでわかりやすいかもしれません。「茶の文化」11号に「放射能とお茶と人」と題して・・・ただ、この雑誌、廃刊になってます。
昨日は、超専門家であるクミアイ化学の生科研所長さんに来ていただいて懇切丁寧な説明をしていただきました。
でも、皆さん、どれくらい納得のいく理解が得られたか・・たぶん、わかる程度に分かったのでは・・。
今日は、茶文化資料館で呈茶の日。
切れ目なくお客様が・・
珍しい安徽省金寨の「黄大茶」・・・わたしもはじめてのお茶でした。
特有の焦香があり、飲みやすいお茶で、皆様に好評でした。
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