野球が始まったので、退屈することがなくなりました。そしたら、退屈読本が目に入りました。
気が付かなかったのですが、丸谷才一氏が解題を書いてます。さすがですね・・・
この書名を激賞して、「退屈読本」とは・・・
①読者が読んで退屈すること請け合いの教科書 ②著者が退屈しながら書いた教科書 ③退屈というものを教わるための教科書(a 退屈する仕方を習う本 b 退屈しのぎの仕方を習う本) さて、どれであるか・・・
私の場合は、どれとも違うような・・・
初版は、大正末に出た本なので、モノ、コト、ヒトとも、今とずいぶん違います。それに、ワープロで書いてれば、こんな書き方はしないだろうな・・と感じるとこもあります。当時の文化人の物の見方、差別の意識がお互いに希薄だった古き良き時代・・・面白いところがありましたので、すこし・・(静岡県人にとって)
・・「ーーアラスカを思い出すね」 弟が、大正琴の前を通りながら言う。 アラスカというのは一つの隠語(?)で、浜名湖畔の小さな町のことだった ーーそこでは、「そんなことがあるものか」ということを、「あらすか」という。そこから出た洒落なのだ。水辺のけちな、そう、五流くらいの避暑地で、浜松や名古屋や豊橋辺りから、弁天島へは行けないような客が流れ込むらしい。・・・・・
どこのことを指してるのか興味がありますね・・・でも五流の避暑地というのもひどい・・・
佐藤先生が「・・どうだ、退屈しないだろう・・」と、言ってるような本。
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