9日間の夏休みが終わりました。柳田国男の「明治大正史世相編」上下を読みました。
暑いさなかなのに、読み始めるとすぐに眠くなります。遅々として進みませんが、何とか読了。
面白かった。
この本を書いたのが、昭和5年。ということは、明治大正時代は、まだみんなが過ごした時代で、よく知ってるということです。
おまけに、政治経済なんて言うのではなく、身近な世相史・・当たり前すぎて、当時は、関心が薄かったのでは
私には、ずいぶん思い当たることがありましたが、昭和30年代?以降の人たちにはおそらく異国の話では・・。
考えてみると、戦後から昭和の終わりまで、誰でも知ってる時代だと思ってたけど、案外知らない人が多くなってるのでは・・
この時代の世相史なんて、記録してるのでしょうか。もう、みんな記憶のかなたでは・・・平成生まれも30歳。
例えば、私が子供のころ、学校の先生はしょっちゅう生徒を殴ってました。
特定の先生ではなく、ほとんどみんな・・
いたずらをした生徒を廊下に並べます。「足を開け! 歯を食いしばれ!」 パンパンパンと、往復びんた。
多くの先生は軍隊帰り。殴っていたのか殴られていたのか、とにかく殴ることには年季が入っています。
固い出席簿でぶん殴る。胸ぐらをつかんで腰ぐるまで投げ飛ばす。先生は強かった!
世間がうるさくなって、先生が弱くなって、校内暴力がはびこって、金八先生が現れて・・・
そして、いまは・・・
表に出にくいホントの世相史が必要ですね。私たちが生きてる間に・・・。
明日から8月。
また、頑張らなくっちゃ・・・・
・・・