・例えば「怒り」の激情に悩まされている人がいるとして
・瞑想家に対してこう言った希望を伝えます
・「怒りの感情を発生させないためには、どうしたらいいですか?」
・瞑想家に、それは答えられません
・瞑想家は、怒りが起きることが当然のようにあるからです
・優れた脳科学者に訴えれば怒りの発生源となる神経回路を焼き切ってくれるかもしれません
・瞑想家は怒りの炎に身を焦がされそうになったときは、その怒りをよく観察します
・瞑想家によってその表現は様々ですが、気付く、注意を向ける、受け入れる、感じる…脳の反応としてはどれでも同じです
・そして、その怒りがどれだけ強烈であっても、無常の法則の例外にはなり得ないことをよく知ります
・感情は、置きます
・そしてそのどれもが、生物が生存していくなかで必要とされて強化されてきたまぎれもない先人達からの遺伝子と言う名の贈り物です
・感情を死滅させることを、瞑想家は望みません
・しかし、よく気付き、よく知ることはできます
・感情は親愛なる友人です
・よく付き合い方を知り、客観的妥当性の高い行動が取れるよう努力することができます
・感情だって友人ですから、時に間違ったり、へそを曲げることもあります
・対処の仕方をよく学べる
・それが瞑想家の一端かと思います