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前回の続きです…
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塗る色は絵全体のバランスを見ながら決めていきます。
紙に色をつけたら、みかん本体の色が弱くなったので、影に濃い色を加えました。
これは描く人それぞれの感性が自由に決めることですので、好きに塗って下さい。
「どんな色を塗ったらいいですか」という質問は、「散歩をするのにどっちへ向かって歩いたら良いですか」という質問をしているのと同じくらいばかばかしいことです。どうぞご自由にとしか言いようがありません。
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へたを塗っていなかったので塗りました。
日が暮れて暗くなったので部屋の灯りを付けることにしました。
描き始めたのは15時頃で描き終えたのは16時頃でした。
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前段階で終わりにしようかとも思いましたが、部屋を明るくして絵をよく見ると、紙の白さが淋しい感じがしたので、ちょっと薄い色を塗ってみました。
夕暮れの感じがして良い雰囲気になりました。
(部屋の灯りをつけたことで色や光の当たり具合などが変わってしまって、モデルのみかんは使えません)
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前段階で完成のつもりでしたが、今度は影の色が薄い気がして、さらに濃い色を塗ってみました。
塗ってみてから、やりすぎたと思いましたが、後の祭りです。
影の色は濃すぎますし、絵の具は変な方向に流れました。
しかし、こんなことは水彩で描いていればいつものことで、失敗のうちには入らないほど普通にあります。むしろ思い通りに描けることなどほとんどありません。
思い通りに絵が描けなきゃイヤという人は、水彩で描くには向いていないかも知れません。
自然な水の流れに身を任せ、自分でも予想の付かない展開にハラハラドキドキしながら、それを楽しんで描くのが水彩の面白さだと思うのです。
次回につづく…
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