カワセミ側溝から

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

30年前に死んでいた長寿の人

2010-07-30 | 時事
実は30年前に死亡していた

 これが問題なのは表面的には死体遺棄という犯罪だが、しかしもっと重要なのは30年という長い間年金等を受給していただろうということである。確かに特殊なケースであると考えられるわけだが、市町村の年金係の担当者なら、このニュースに「ひょっとして…」などと思い当たる人も多いのではなかろうかと考えられる。実は現在進行形の人が全国には相当数いるのではないかとはずいぶん前からささやかれている現実である。日本の平均寿命を左右するほどなのかは分からないが、役場としても怪しいというケースが相当溜まっているという話は僕だって聞いたことがある。しかし彼らとしては問題が発覚するのをバトンを受け渡しするがごとく先送りする。流石に30年ということになって先送りするには不自然すぎる状況になったからこそ表面化した事件だということではないのだろうか。
 世の中にはこのようなお金で生計を立てている世帯が存在する。生活保護などの社会保障については厳格にする必要があることは確かだけれど、いっそのこと支給額は少し減額してでも受給要件を緩和すべきではなかろうかとも思う。僕は仕事柄そのようなグレーラインの人たちとの付き合いがそれなりにあるので感じるのだが、生活に困窮しながらも受給できな人たちがいるかと思うと、いっそのこと開き直ったような人たちの方が容易に受給を受けるという現実が実際には多すぎるように思う。申告を受けなければどうにもならないという役場サイドのお話は重々分からないではないが、世の中というのはそういうもので割り切れないからこそ本当の不幸があるのである。
 さて、この事件のようなケースがこれからも増えるかどうかは、その担当者のやる気次第というところなのではなかろうか。
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