カワセミ側溝から

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

追われる生活

2012-12-25 | HORROR

 特に趣味と言えるようなものは無いが、じゃあ日頃家で何をやっているかという問いに正直に答えると、録画している番組を観ている、ということがいちばん多いかもしれない。他は休肝日でなければ酒を飲んでいる。しかしながら酒を飲みながらやっていることと言ったら、やはり録画しているものを見ている訳で、なるほど、これは趣味かもしれない。
 じゃあ何を見ているかと言われると、だから録画した番組である。ドキュメンタリーを中心にチェックしていると意識にはあるが、そればかりでは無い。だいたい一週間に二回から三回、番組表を見てまとめて録画チェックする。はっきりしてないが、多い時は50時間くらいだろうか。少なくとも20時間程度。
 それくらい録りためていると、はっきり言って家ではそれを見ないことには始まらない。どんどん見て消去しなければ、次の番組を録画できない。録画スペースを空けるために番組を見ているという感じで、番組を見るために録画しているという感覚がだんだん薄れている。ちょっとした逆転現象で、だから録画している番組を見て楽しんでいるというより、見てみるとつまらないということの方が嬉しかったりする。何故ならそこで見切って消去できるから。
 下手に面白かったりすると、これはちゃんと見なければならない。面白いものが続くと、これはずっと真面目に観続けなればならない。時間がいくらあっても足りなくなってしまう。時間に追われると苦痛になるから、早く面白さから解放されたい。仕方がないから、ハードディスクからDVDに録画し直して溜めておく。こうやってちゃんと見ることを先送りにする。そうして空いたスペースに、後から番組を予約録画しておけるのである。
 いつまでもこんな生活は嫌だなあとは思うのだけど、やはり番組表は気になるところだ。また映画も勝手にレンタル予約したものが送られてくる。常にリストは100近くに溜まっているから、見終わったらすぐにまた送り返されてくる。これも観るために借りているというより、返すために観ているという錯覚を起こしているかもしれない。
 たまに面白いものがあって、これは真面目に見なければならない。面白くなくても、不思議と映画は観てしまったりする。録画している番組も観なくてはならないので、その合間合間の時間を割いて、コツコツ映画も観ているという感じ。
 眠くなって寝てしまうと、どこまで観たのか分からなくなって、何度も何度も観てしまう。仕方がないのでカウントをメモしておいて、眠くなる前に区切りをつけておく。そうやって映画の方も、連続ドラマとして楽しむ訳だ。
 本の方もどんどん溜まる。ページに挟んだところまで読んだ記憶が無くなっても、これは頑張って先を読んで、何となくカンを取り戻しているという感じである。
 これは場所があればなんとか逃げることができる訳で、本棚の方がどんどん増えるということになる。大きな声では言えないが、職場にも本置き場をつくらなければどうにもならない。いろいろルールを作って買わないように規制を掛けているが、本というのは生ものだから、やはりタイミングで買わなくてはならない場合がある。
 読むために買っている訳だが、実際にたぶん読むことなんてないのだろう。ついには置き場所が無くなるだろうから考えなくてはならないが、捨てるなりして置き場所が出来ると、やはり買ってしまうに違いない。つまらない本はさっぱり捨てやすいが、読んでない本は捨てにくい。聞くところによると本の置き場を作るために、アパートなり家なりを借りる人もいるらしい。たいした酔狂には違いないが、意味としてはよく理解できるところである。
 しかしながら田舎暮らし。土地の方はあるから小屋を作るなりすれば何とかなるかもしれない。そんなことを考えていると恐ろしくなるから、とにかく読んで減らさなければ話にならない。そのうちお迎えが来ることになるんだろうが、減るより早いということは、やっぱりありえないんだろうなあ。
コメント
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