偉大なる、しゅららぼん/水落豊監督
原作小説あり。僕は未読。ふざけた題名だが、内容もなんとなくそういうコメディとみるべきか。超能力もあるし。
琵琶湖周辺のある町では、特殊能力を有する一族がおり、その子息が同じ高校に通ってライバルとしてしのぎを削っていた。特に日出一族子息淡十郎というのは変人で、真っ赤な制服に時代遅れの言葉づかいをするのだった。その淡十郎のいとこもちょっとした能力があるらしく、同じ高校にやって来て淡十郎の従者のような立場でともにトラブルに巻き込まれていくのだった。
ローカル限定の物語には違いないが、歴史や能力に特殊性があり、地域では当然のこととして受け入れられている背景がある。そこにイトコとはいえ部外者の視点が入ることによってコメディ化している。彼らが特殊之力を使うときに凄まじい音がするらしく、それが「しゅららぼん」という擬態語ということになる。そういう中で普通の学園ドラマのようなことも交えながら、新たな展開として校長先生が力を使って脅威と化していく。その危機を脱するために琵琶湖にいる龍(おそらく神)の力を借りて危機を打開しようとするのだったが…。
まあ、多少複雑めいたことにはなるが、どこまで本気かにわかに分かりにくいところはある。実際に凄いことになっていくが、何故か全国ニュースで報じられないものすごさだということになる。いや、実際大変なんだけど…。
ほとんど自己中心的で困った人ばかりだと思われた人間関係が、最終的には友情に代わっていく物語といっていいだろう。意外な人物が意外な役割を演じて、どんでん返しのような事にもなっていく。
まあ、お暇だったら観てもどうぞという程度。個人的に琵琶湖周辺に知り合いがいるので、エキストラで出てないかな、などと思ってみた。が、分からなかった。