普通に生活していくうえで、まず読むべき本はこれである。ガツンと来るけど、これが理解できなければ、せっかく人として生まれてきた甲斐が無いかもしれない。この本は、昨年読んだ中で、一番人にお勧めできるもののベストである。ここまで書いても、読まない人は読まないことが、本当に残念である。
聖なるズー/濱野ちひろ著(集英社文庫)
で、近年はLGBTの教科書的な解説が巷間にあふれるようになっている。僕が読んだ感じでは、基本的にはこれを読むのが一番だと思う。素直だし嘘が無いから。というのは、怪しいものが結構あるんだよね、実際の話。
下賤な話だが、同性愛者の性の問題は同性愛でない人には、あんがい一番の関心事ではないか。そういう事もわかるので(ゲイの場合だけど)本当に勉強になります。
LGBTの不都合な真実/松浦大悟著(秀和システム)
そうして恐ろし気なポリコレを知る。だいぶ生きづらさから解放されるのではないか。日常を普段通りに生きていくには、これくらいのことを身につけておくことにしよう。
また、近年のネットの炎上や、大衆のキャンセル・カルチャーのことも大方理解できるかもしれない。選挙の年だしリテラリーとして身に着けよう。
ポリコレの正体/福田ますみ著(方丈社)
まあ、それを言っては……、というところはあるんだけれど、田舎に住んでいてがんばっていこうって人はいるわけで。そういう夢は多少は持っていてくれてもいいかもしれないが、しかし幻想も捨てましょう。
田舎はいやらしい/花房尚作著(光文社新書)
読書④科学のこころ
いまさらなんだけどやっと読んで、面白かったので。
歴史も絡んで、やっぱり戦争があると大きく科学は進むのかもしれない、とは思わせられた。残念ながらそういう意味では、少し今はタイムリーになってしまった。平時でも人間が強く科学に関心が持てるような世の中になるよう、みなさん頑張りましょう。
E=mc²世界一有名な方程式の「伝記」/ディヴィッド・ボダニス著(早川書房)
地球温暖化は誰でも知っていることかもしれないが、基本は科学の半端な知識をまとったジャーナリズムだ。もっと大きな地球の気候を知ると、果たして僕らの生活はどう変わるだろう。ミランコビッチ理論は、万人が知っておくべき常識である。人間が体感しうる時間は、地球の本当の時間軸ではないのかもしれない。
人類と気候の10万年史/中川毅著(講談社ブルーバックス)
ペットロスの身にはつらいものもあったが、やっぱり犬って素晴らしいです。人間は犬との付き合いを通して、本当に人間らしくなったのかもしれない。いつかまた飼いたいな。暮らしてみたいな。
人、イヌと暮らす/長谷川真理子著(世界思想社)
ひとは簡単に誤った思い込みに支配されている。それを覆したのは素直に目の前の事実を見た人達である。ものすごい発見だと言っていいじゃないですか!
そうして、小説家のウソって、あんがい罪深いんだな、と痛感致します。大人はそういう影響を受けて嘘の常識を身にまとっているので、子供より愚かなのかもしれない。
ヒルは木から落ちてこない。/樋口大良+子どもヤマビル研究会著(山と渓谷社)