kosakuの雑念

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魔法昔話の研究

2010-07-02 01:07:34 | 日記
ウラジーミル・プロップ著
「魔法昔話の研究 口承文芸学とは何か」

むかしばなし、というか物語あるあるネタというかコーパス的に物語を類型していくとはこういうことかと実にスッキリと分かり得をした気分になる。別に実用性はないが。

レヴィ=ストロースへの反論という部分に相当の分量を割いている。
レヴィ=ストロースと言えば、翻訳で読んだのかどうか忘れたのだが、彼が日本を見てまわり、そのことをまとめたものを読んだことがあるのだが、相当にひどいものであった。詳細は覚えていないのだが、ものを比較するという一般論を考えたことがないのだろうか、旅館で出された料理をフランスのコース料理と比較してあれこれ述べるような馬鹿げたものもあった。
そんなことを思い出した。