「低度情報化社会」(コモエスタ坂本著、2006年、光文社)
ペンネームからしてジャンク情報を楽しむ本かと思ってしまったが、真面目だ。
”広告等の仕掛けを通して出会った作品が、全てつまらないものだと断じているわけでもない。(中略)しかし多くのクリエイター達は、クリエイティブの方法論以上に、「仕掛け」を学ばないと自分の作品を流通させることができなくなっている。反対から言えば、「仕掛け」を覚えただけでいっぱしのクリエイターになることも可能なのだ。そしてそれは世界全体で言えばクリエイティビティの質を落とすことに繋がっていく。クリエイティブそれ自体に掛けられるコストが減っていくからだ。(172ページ)”
大江健三郎の小説タイトルの秀逸さを論じタイトルだけが人生だ、といったのは山本夏彦だったっけ。でも当時のそれは大掛かりな仕掛けというレベルでは無かっただろう。
製品”差別化”競争とか社内営業とか色々な現象が思い浮かんでくる。
ペンネームからしてジャンク情報を楽しむ本かと思ってしまったが、真面目だ。
”広告等の仕掛けを通して出会った作品が、全てつまらないものだと断じているわけでもない。(中略)しかし多くのクリエイター達は、クリエイティブの方法論以上に、「仕掛け」を学ばないと自分の作品を流通させることができなくなっている。反対から言えば、「仕掛け」を覚えただけでいっぱしのクリエイターになることも可能なのだ。そしてそれは世界全体で言えばクリエイティビティの質を落とすことに繋がっていく。クリエイティブそれ自体に掛けられるコストが減っていくからだ。(172ページ)”
大江健三郎の小説タイトルの秀逸さを論じタイトルだけが人生だ、といったのは山本夏彦だったっけ。でも当時のそれは大掛かりな仕掛けというレベルでは無かっただろう。
製品”差別化”競争とか社内営業とか色々な現象が思い浮かんでくる。