kosakuの雑念

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マニュアル自体の作り方までは明かしてくれないか、残念。

2010-12-29 14:17:44 | 日記
「結局「仕組み」を作った人が勝っている」(荒濱一、高橋学、2007年)
「やっぱり「仕組み」を作った人が勝っている」(2008年)

2冊とも読んでみた。

とても不思議な感じだ。

まず「結局」のほうだが、空港周辺駐車場情報サイト(47-57ページ)というケーススタディーが出てきて、なるほどと思わせる話があったかと思いきや、情報起業のケーススタディー(113-127ページ)では、”バカ売れの3大要素は、恋愛、お金、コンプレックスです”とくる。

いや、お金が稼げれば何でもいいってわけじゃないから、みんな悩んでいるワケですけど。

ていうか、ある程度お金の余裕を持ちたいのは、社会で倫理的に問題あるけど合法の範囲内であるとか脱法的なことをやりたくない、つまり正しいことをして生きてゆきたいというのがあるんですけど、もう少しのお金が欲しくて会社でのし上がろうとすると下の人間に有給取らせないとか、事実上のサビ残を暗に要求するみたいな人から恨みを買うことをしなければならなかったり、ダラダラ働いて残業代を稼ぐみたいな、つまらない技術を磨かなければならない。

月に5万でも10万でも不労所得があれば、いまの地位なり職なりを失っても最悪でも住居の心配をしなくて済むから、それこそ会社の仕組みを変えてやろうとかいうドンキホーテ的動きもできるし、あるいは遅れず休まず働かずという選択も可能なわけです。

そうそう”選択の自由”が重要だよな。
ちょっとお金に余裕があると、自動車を所有すべきか否か、住む場所や賃貸か持ち家かという問題が、単に自分の好みでできるようになる。長期的費用だの変動費とか固定費とかリスクだとかいった計算をしなくてすむのだ。計算が嫌いではないし、シミュレーションの楽しさはあるけど、やっぱり創造的ではないと思うのだ。

本の感想と関係なくなっちゃった。
「やっぱり」のほうは保険代理店の話(146-164ページ)が凄かった。
そこまでやるかというほどのシステム化である。


何を持って総外資時代なのか

2010-12-29 11:58:36 | 日記
「総外資時代キャリアパスの作り方」(仲俊二郎著、2007年)
私が知りたいのは目もくらむような高給の仕事のことではなく、普通に有給休暇が消化できて、色々な価値観や宗教の人達が共存している企業のことだった。日用品の会社とか流通とか、外資といってもいろいろあるわけで、それこそ山の中や下町の商店街にオフィスがあったり、私自身も意表を突かれる場所で外資系企業に出会った思い出がある。
高い生産性に裏打ちされた相対的に高い給与は興味あるが、その点では「総外資時代」というほどの幅広いものではなかった。MBAがミニマムリクワイアメント的な話になっちゃ、いろいろな人達のいろいろなストーリーは望むべくもない。ま、オモシロおかしく伝説的なエピソードばかりの本も信用ならんわけで、難しい。