今回は、ムラサキシキブ(紫式部)だ。ん? カテゴリは “赤い”実” だろう? うーむ……、ま、堅いことは言わない!。秋の訪れを感ずる頃に鮮やかな赤紫の丸い果実があるのに気がついた。8月27日のことだ。果実は、葉の上に載っているように見え「野趣」に富むとされる。
※ 野趣(やしゅ):洗練されてはいないが、素朴な感じの持ち味があるおもむき
<2021年8月27日> 美咲が丘
◇ 赤紫の実が分かるかな? まずは、全景を見てみよう
◇ こんな感じ、ちょっと分かんない? 矢印を示すね。
◇ わかった? この構図、以前もあったような……。そうだよ、ここ「イチハツ」「フウセントウワタ」などを取り上げたお家。お庭には「ヨルガオ」もあるよ。ズームインしていこう。
◇ ボクが入るのは、ここまでだね。 赤い実をじっくり観賞するといいよ。
◇ 垂れ差がある細い枝に、赤紫の果実がついている。まだ、緑色のもあるよ。
◇ 太い中央の枝から細い枝が沢山分かてている。
◇ あちこちでまとまってついている。
◇ ふーん、こんな付き方なんだ。 実をよく見てみる。
◇ キレイな赤紫の果実だ。食べられるのかな? 調べると『鳥はついばんで食べる。ほのかな甘味があるといわれるが、積極的に食べる程美味しくはない』があった。
花がいつ咲いたかは気がつかなかったけど『6月~9月にかけて、根元に近い方から順次開花し先端に咲き向かう。それを追うように、実を付けていく。実は、緑色から赤紫に変わっていく』という。
◇ 確かに枝の元に近い方の果実は紫で、先端に行くほど、(未だ)緑だね。
最後に、ムラサキシキブについて、勉強しておこう。
【ムラサキシキブ(紫式部)】
◇ シソ科ムラサキシキブ属の落葉低木。
日本各地の林などに自生し、また果実が紫色で美しいので観賞用に栽培される。なお、庭植えに利用されているのは近縁種のコムラサキ(小紫)が多いといわれる。
※ 小紫は全体に小型だが果実の数が多くて美しい。見栄えが良いのは小紫、という。
◇ 原産地:日本(全域)
◇ 開花時期:6月頃。実の観賞時期は9月~10月。
◇ 6月~9月にかけて、根元に近い方から順次開花し先端に咲き向かう。それを追うように、実を付けていく。実は、緑色から赤紫に変わっていく。
【名前の由来】
◇ 源氏物語の作者の「紫式部」に由来する。江戸時代以前は「ムラサキシキミ」と呼ばれていたが、その美しさから「紫式部」呼ばれるようになった。
◇ 「シキミ」とは「重る実=実がたくさんなる」と言う意味である。
お終い