こたじろうのブログ-太郎(初代)、小太郎(二代)、次郎(三代)、小次郎(四代)ー

◇シェルティの小次郎が散歩中に見かけた草花と日常の生活を紹介。
◇初代~三代は「物語」としてふり返る。

小次郎と春の草花-ジュウニヒトエ(十二単)ー

2021-09-19 10:38:06 | 春の草花

今回はジュウニヒトエ(十二単)だ。前回の「ムラサキシキブ(紫式部)」→「(宮中の礼装の)十二単」と連想したのだ。色も紫だし………。ま、季節は異なるけどね。因みに、由来は礼装の十二単(じゅうにひとえ)からだが、きらびやかではない。

<2021年4月11日> 美咲が丘

◇ こんな感じで咲いている。ん? 紫色は二つあるね? うん、一つはイチハツ(一初)だよ。ちょっと矢印を付けよう。

◇ 分かったかな? (アヤメ科の)イチハツが目立ってジュウニヒトエが目立たない。ここは、ムラサキシキブがあったところでもある。

一初 はこちら:Link先 → 小次郎と春の草花ーイチハツ(一初)-

紫式部はこちら:Link先 → 小次郎と赤い実の草木-ムラサキシキブ(紫式部)-

ジュウニヒトエの花をよく見てみよう。

◇ まっすぐに伸びて、花が重なっている様が、「十二単」に似ているといわれる。

 

◇ ん? 花は、キランソウ(金瘡小草)に似ているねえ!? 調べると、同じ「キランソウ属」だってさ。

キランソウ(金瘡小草)はこちら:Link先 → 小次郎と春の草花-キランソウ(金瘡小草)-

【ジュウニヒトエとキランソウ】

◇ 花の形や葉の形はそっくり。違いは、

◇ キランソウ(金瘡小草):匍匐(ほふく)性で濃い青紫色の花を咲かせる。

◇ ジュウニヒトエ(十二単重):茎は直立性で、花茎から穂状花序を伸ばし白~薄紫花を咲かせる。

ジュウニヒトエを勉強しておこう

【ジュウニヒトエ(十二単)】

◇ シソ科キランソウ属の常緑多年草。

  明るい林内や道端に生え、しばしば群生する。庭に植えられているのは、洋種のセイヨウジュウニヒトエ(西洋十二単)で、花の色は青紫で葉は紫色を帯びる。

◇ 原産地:北米。渡来時期は、江戸時代(推定)。

◇ 開花時期:4月~5月

◇ 由来は、花が重なって咲く様子を宮中の女官の正装である十二単にたとえたもの

【おまけ】

礼装の十二単(じゅうにひとえ)について、勉強しておこう。ネット情報だけどね。

【十二単(じゅうにひとえ)】

◇ 平安時代後期に成立した公家女子の正装。昔は袿(うちき)の枚数を「単(ひとえ)」で表し、2枚重ねると「二単(にひとえ)」といった。

◇ 十二単の構成は、上衣から次の通り。

① 唐衣(からぎぬ):装束の最上層。

※ 皇后の唐衣は白。

② 裳(も):表衣の上から腰の後ろ半身のみを覆う。平安時代は、巻きスカートのように着用されたが、重ね着でこの着用が不可能となり現在の形となった。

③ 表衣(うわぎ):裳の内側の最上層。

- 打衣(うちぎぬ):表衣の下に着る。

- 袿(うちき):打衣の下に十数枚を重ねる、現在は5枚。

④ 長袴(ながばかま):裳の退化による前の開きを覆うために登場した。着用者の年齢によって色を異にする。

⑤ 単(ひとえ):装束の肌着にあたる。

お終い

 

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