今回は、クズ(葛)だ。根を用いて食材の葛󠄀粉や漢方薬が作られ、花は万葉の昔から秋の七草の一つに数えられている。なお、あちこちでつるを伸ばして、他のものに巻きつくか、地面を這って、一夏で10m 以上に伸びることもあり、強い繁殖力を持つ厄介な雑草でもあるという。因みに、「くず粉」はクズの根から抽出したデンプンを生成したもので葛切りや葛餅などの和菓子にも用いられる。薬効は、古くから、風邪や胃腸不良の民間治療薬であったという。
<2018年9月11日> 田んぼ道(宮地岳の麓) ボク(小次郎のお気に入りの散歩道)
全景から見ていこう
◇ボクの好きな散歩コースの田んぼ道だ。左側が宮地岳側。ん? どれがクズ? うむ、矢印で示そう。
◇ ここは、何かの低木があって、それに巻き付いているみたい。クズは、生命力が強く、周りの木々などをつるで覆ってしまう。一夏で10m位育つというから、すごいねえ。
◇ボクは、もういいから、クズの花を鑑賞しなよ!
◇ こんな花なんだ。ちょっと、クズの勉強をしておこう。
【クズ(葛)】
◇ マメ科クズ属のつる性の多年草。
根を用いて食材のくず粉や漢方薬の葛根(かっこん)が作られ、万葉の昔から秋の七草の一つに数えられている。
◇ 原産地:日本、中国。
◇ 開花時期:8~9月 ※画像はネットより
【名前の由来】※Wikipedia、他
かっての大和国(奈良県)吉野川上流の国栖(くず)という地域がくず粉の産地であったことに由来する。漢字の「葛」は漢名からで,中国植物名は“葛(かつ)”という。
※ 別名の「裏見草(うらみぐさ)」は、葉が風にひるがえると裏の白さが目立つことから。平安時代には「裏見」を「恨み」に掛けた和歌も多く詠まれた。
【補足】
くず粉の材料になるが、丈夫で蔓延り(はびこり)やすく多の植物の生育を妨げ駆除も大変なので、近年は有害植物とされる。“雑草の帝王” “難雑草”と呼ぶ人もいる。また、地上部を刈り取り除草しても地下茎が残っていると、本質的な解決にならず、駆除に苦労している自治体も多いらしい。
改めて、見てみよう。
◇ 花は下の方から咲くらしいが、上の方も咲いていた。ボチボチ終わり? でも、葉が日焼けしているなあ。今年の猛暑のせいかも。
◇ 地面の近くにも咲いている。
◇ 食べられるそうだから、食べてみようかな? ん? 食べるのは根だって?
以前を示す。こっちは多久川沿いだ。
<2016年9月17日> みず咲公園の多久川沿い
まずは、場所を見ておこう。
◇これ、桜の頃(4/3)の写真。みず咲公園(左)と多久川(右)の間は、歩けるスペースがあるけど、夏は、葛などが多久川沿いに繁茂してすごい事になる。ま、除草もされるけど………。
◇ 夏の間に葛がすごく伸びている。葉が沢山しげり、花が目立たない。よく見ると、
お終い
【写真一覧】
◇ 小次郎と秋の草花 - クズ(葛) - 福岡県糸島市 2018年9月11日撮影
小次郎と秋の七草 - クズ(葛) -
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