今回は、エリカだ。ツツジ科エリカ属で、花の形が細長い。ん? エリカって冬の花? うーん「春咲き」「夏~秋咲き」「冬咲き」「不定期咲き」と多様なので冬の花とは言えない。ま、ここで咲いていたのは、年末~初夏の間咲いているし………。冬の花としておく。
<2018年6月10日(初夏)>
このエリカは、“エリカブライダルヒース”という品種らしい。
◇ どれがエリカ? わかるかな? ボクのすぐ後ろだよ。 ズームしてみよう。
◇ うーん、ボクの顔がアップしてしまった。
◇ え! これ、花?
◇ うーん、筒状のものがぶら下がっているねえ。
パパは、『「みの虫」みたいに何かの虫が中に入っている?』と思ったらしい。『そういえば「みの虫」は最近は見かけないなあ。冬の枯れ木によく見かけたものだが……』と、つぶやいている。ボク、分かんない! で、調べてみた。
【蓑虫(みの虫)】
ミノムシ(蓑虫)はミノガ科の蛾(ガ)の幼虫。バラ科、カキノキ科などの果樹やサツキ等の葉を夏期に食い荒らす。幼虫は枯れ葉や枯れ枝に粘性の糸を絡め袋状の巣を作って枝からぶら下がる。
ワラで作った雨具「蓑(みの)」に形が似ている為に「ミノムシ」と呼ばれるようになった。
※ 写真はネットより引用
近年は(外来種の)ヤドリバエ(寄生蠅)による寄生で激減しており、福岡県を含む6県で「絶滅危惧種」に指定されている。
なお(雨具の)簑(みの)は、もう、使っている人はいない。うむ、既に絶滅だ!
うん? 話しがそれた。元に戻そう。冬場の状況を見てみる。
<2019年1月21日(真冬)>
◇ 冬は、花の量が少ない。ズームしていく。
◇ 左の赤い花の方が目立つ。こちらは、ボケ(木瓜)だ。
◇ 釣り鐘状の花の形がよく分かる。
◇ 別な角度で見てみる。
◇ 上から見てみた。ここで、エリカの勉強をしておく。
【エリカ)】
◇ ツツジ科エリカ属
繊細な枝に小さな花がびっしり付くが一つ一つの花も個性的。草姿や開花期、花色、花形など変化に富み、壷状、ベル形、筒状などがある。雄しべの葯が黒く「蛇の目」に見える「ジャノメエリカ」がポピュラー。他に、「スズランエリカ」、「アケボノエリカ」、「エリカ・パターソニー」、「カナリーヒース」などがある。
◇ 原産地:アフリカ、ヨーロッパ
◇ 開花期:種により様々で「春咲き」「夏~秋咲き」「冬咲き」「不定期咲き」種に大別され、花の色は、赤、ピンク、オレンジ、黄、白。
※ 見つけたのは、年末~初夏にわたって咲いている。
【名前の由来】
「枝が裂けるように折れる」、「胆石を砕く薬効がある」ことから、ギリシャ語で「裂く・砕ける」の意味の「Ereike(エイリケ)」が語源の説が有力。
ある時、パパが懐かしんでいたので、その話しを紹介しよう。歌の話しだって。
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ラジオに懐かし歌が流れていた。『♪~ 青い海を見つめて 伊豆の山かげに エリカの花は 咲くという♪~ 』。うむ、西田佐知子さんの「エリカの花散るとき」という歌だ。ん? 歌詞中の「エリカ」って、「エリカブライダルヒース」のこと?
【エリカの花散るとき(歌)】
◇ 歌:西田佐知子1963年(昭和38年)作詞:水木かおる 作曲:藤原秀行。
◇ 歌詞
青い海を見つめて 伊豆の山かげに
エリカの花は 咲くという
別れた人の ふるさとを
たずねてひとり 旅をゆく
エリカ エリカの花の咲く村に
行けば もいちど 逢えるかと
※ 登場する花は「ジャノメエリカ」で、エリカはヒース(原野)と呼ばれる荒れ地や岩地に自生する。
エリカは、詩や小説などの文学作品に登場し独特の世界観を与えているという。
因みに、パパは、西田佐知子さん歌といえば「アカシアの雨が止むとき」の印象が強いという。
【アカシアの雨が止むとき(歌)】
◇ 1960年(昭和35年)の西田佐知子のヒット曲。作詞作曲は「エリカ」と同じ水木かおる/藤原秀行コンビ。(※昭和34年はパパが11才の頃)
◇ 第一次安保闘争で日本中が騒然としていた。連日の闘争で疲れ果て、絶望的になっていた学生達の心情にマッチしたと言われ、デモの帰りなどによく歌われた。当時をふり返るテレビ番組では、安保闘争(とりわけ樺美智子死亡による抗議デモ)の映像のバックで流れる。
◇ 歌に登場するアカシアは「ニセアカシア」で春に白い可憐な花をつける。「ニセ」が付かないアカシアは、日本では「ミモザ」と呼ばれる。
ミモザ → Link先:小次郎と春の草花ーミモザー
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話しが、又、ズレた。再度、花を眺めてみよう。
<2020年2月1日(冬)>
◇ 一月末もよく咲いている。
◇ ん? 萎みかけているのも見える。
◇ 沢山花がかたまっている。が、こころなしか、萎みかかっているような………。
小次郎と冬の草花 3 ー エリカ ー
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