暮 楽 花 人 の 風

  ★暮らし・花とハーブと手作りを楽しむ★手作り工房「暮楽花人の風」のスタッフがお届けします。

大地の芸術祭 2

2009-08-13 07:04:53 | Weblog
昨日に続いて、大地の芸術祭のご紹介です。

最初の作品は、日本大学芸術学部・彫刻科の有志による  脱皮する家 

床・柱・梁・壁・・・・・ありとあらゆるところが彫りつくされています。

2006年の作品ですが、約1年がかり、延べ1000人以上の手によるものだそうです。


    

2階に上がると、足元からスコーンと抜けた景色が気持ちいい~

床に座って景色を眺めていました。

      

  この彫刻刀と木づちで一彫り一彫り・・・

実際に彫った方がいらしたので、「彫り始めはどこからだったんですか?」と尋ねたところ、

「それがねぇ、わからないんですよ。みんな位置について、カウントダウンで彫り始めようとしたら、

えぇ~、もう彫っちゃいましたよぉ~って・・・それはないですよねぇ・・・」だって。


そのすぐ近くにあるのが、アルミなどの金属の粉を吹き付けた  コロッケハウス  

彫りつくした次の作品のコンセプトは、金属で包む。

 

木造の家が、グレー一色の近未来的なコーティングをされていて、不思議な世界です。

手触りは、サンドペーパーのようです。

この作品を作った学生さんたちが、隣の蔵でグッズ販売をしていました。

その中に、生のレモンに同じようなコーティングをしたものがあり、金属のようなレモンを振ると、

乾いて収縮したレモンがコロコロと感じられました。ふしぎぃ~



こちらは家じゅうに毛糸が張り巡らされた作品  家の記憶 

     

毛糸の総使用量は、40キロメートルにもなるそうです。

受付当番は、ボランティアのお年寄り。

「なんだか巻き込まれちゃってなぁ・・・」とおじいさん。

「若い人がたくさん来てくれて嬉しいよ。こんなにたくさんの若い人、見ることないからねぇ」とおばあさん。

作家・製作スタッフの他にも、たくさんの応援団に支えられているんですね。


こちらは2006年の作品。タイトルは、 再構築 

楽しみにしていた作品の一つです。


 

高原の草むらに囲まれた細い道を入っていくと、小さな小屋がありました。

丸い鏡が貼り付けられ、周りの景色を写し込んで、溶け込んでいるのに不思議な存在感。

 

 見る角度を変えると面白い。

季節や天候で、さまざまな顔を楽しめそうですね。

時間が早くて中は見られませんでしたが、中にもさまざまな大きさの丸い鏡が貼り付けてあります。

次回はぜひ中も見てみたい作品です。



参加作品の中には、音や映像を表現した作品もたくさんあります。

広い敷地にぽつんと置かれた手作りの小屋。スウェーデンからの参加です。

     

階段を上がると目の前には草原と森が広がっています。

     

そして、ベンチとヘッドホン。


     

どこかに据えられた集音器が、さまざまな音を増幅させて聞かせてくれます。

風の音・鳥の声・虫の声・葉の揺らぎ・そして小さな虫の羽音・・・

耳を澄まして、見えない音の主を想像する・・・楽しい作品でした。