今月もあと半月ほどで、年末ですね。
そして、2022年が終わり、2023年が始まる事になります。
皆様、如何お過ごしでしょうか。
今年は新型コロナウイルスの感染が新型株の流行、ロシアによるウクライナ侵攻で世界中が物価高、原油高、そして半導体や食糧などの物不足に陥っており、改善の方向に向かっている面もありますが、それらの問題が根本的に解決する見通しは立っていません。
また、ロシアによるウクライナ侵攻は、ロシアによる国際法違反どころか非人道的な兵器や行為により、その凄惨さは増すばかりです。
このような事を許してはなりません!!
12月11日にTBS NEWS DIGがmsnにて、「ウクライナ南部オデーサ州で150万人以上停電被害 “ロシア軍のイラン製ドローン攻撃”」の題で次のように伝えました。
『ウクライナのゼレンスキ―大統領は、ロシア軍のドローンによる攻撃で南部オデーサ州で150万人以上が電力供給を受けられない状況にあると明らかにしました。
(中略)
ゼレンスキー大統領は10日、南部オデーサ州がロシア軍によるイラン製ドローンを使った攻撃を受け、州都などで150万人以上が停電の被害を受けていると訴えました。
州当局などは、2つのエネルギー施設が標的になり、復旧には数か月かかる見込みだとしています。
ウクライナの電力会社によりますと、今年10月以降、各地のエネルギー関連施設に1000発以上のミサイルやドローンによる攻撃があり、本格的な冬を迎える中、電力不足が深刻となっています。』
ロシアによる軍事侵攻や非人道的な電力等へのインフラ攻撃は、ウクライナの市民生活に深刻な打撃を与え続けています。
これらへの対応は、やはり何はともあれ、徹底した防空体制の充実と、反撃能力の保有が必要不可欠です!!
反撃能力については本ブログでも再三取り上げていますので、防空能力を中心に最近の動きを観れば、我が国日本も、相当の努力をしています。
11月28日、航空自衛隊HPが「PAC-3及び基地防空部隊による機動展開訓練(福井県)の実施について」の題で次のように公開しました。
『11月28日(月)、航空自衛隊第4高射群第12高射隊(滋賀県饗庭野分屯基地)及び第6基地防空隊(石川県小松基地)は、福井県おおい町長井浜海水浴場において、地対空誘導弾PAC-3及び基地防空用SAM部隊による機動展開訓練を実施しました。
本訓練の目的は、ペトリオットのミサイル実射に関する一連の行動に係る訓練を実施し、任務遂行能力の向上を図るとともに戦闘能力を確認するものであり、昭和38年に開始以来、今年度で59回目の訓練となります。
本訓練は、各種ミサイル対処に係る能力の維持・向上を図ることを目的としたものであり、5月に実施した大阪市舞洲スポーツアイランド、7月に実施した海上自衛隊呉地区、9月に実施した陸上自衛隊札幌駐屯地への機動展開訓練に引き続き、今年度における4回目の訓練です。
なお、日本海側及び福井県での実施及び基地防空部隊の参加は、初めてとなります。
航空自衛隊は、いかなる事態にも万全を期すよう、平素から国内の様々な場所での訓練を通じ、各種ミサイル防衛に係る高い練度を保持し、即応態勢を維持してまいります。』
この訓練は、航空自衛隊がいかに優れた即応体制や防空体制を維持しているかを内外に向けて見せつけるものでしょう。
筆者としてはその能力に疑いの余地はありませんが、ロシアやその子分達である中朝韓らのような、数量や物量で無茶苦茶な攻撃をする、常識外の国家や輩達には、やはり現在の防空能力では不足、と言わざるを得ません。
12月11日に読売新聞がmsnにて、「極超音速兵器に対応、「PAC3」に新型レーダー導入で調整…探知距離が数倍に」の題で次のように伝えました。
『政府は、迎撃が困難な極超音速兵器に対処するため、ミサイル迎撃に用いる航空自衛隊の地対空ミサイル「PAC3」を改修する方向で調整に入った。探知能力の高いレーダーを搭載する。16日にも閣議決定する防衛力整備計画(現・中期防衛力整備計画)に盛り込む。
複数の政府関係者が明らかにした。極超音速兵器は音速の5倍(マッハ5)以上で変則軌道で飛行する。中国は、弾道ミサイルから切り離された後、標的に向けて滑空する極超音速滑空兵器(HGV)を搭載可能な中距離弾道ミサイル「東風(DF)17」を実戦配備しており、北朝鮮も極超音速ミサイルと称する兵器を発射している。
日本のミサイル防衛は、迎撃ミサイル搭載の8隻のイージス艦と34基のPAC3が担っているが、現行の装備では極超音速ミサイルの迎撃は難しいとされる。
政府は、PAC3の一部を改修し、米軍が配備を予定する新型レーダー「LTAMDS」を導入する計画だ。探知距離が従来の数倍に伸び、高速や変則軌道のミサイルも識別できるため、迎撃率の向上が期待される。
HGVの探知・追尾能力の強化に向け、既存の固定警戒管制レーダーの能力向上や、次期警戒管制レーダーの整備も進める。
政府は、防衛力整備計画と同時に閣議決定する国家安全保障戦略に、自衛目的で敵のミサイル発射拠点などを破壊する「反撃能力」の保有を明記する。一方で、ミサイル迎撃能力の高度化も引き続き追求し、抑止力向上につなげる考えだ。』
我が国日本は、世界でも最高クラスのミサイル防衛体制を保有しているものの、新たな脅威であるHGVや各種ドローン兵器等にはまだまだ対処能力は不足しています。
まずはHGVや弾道・巡航ミサイル、各種ドローン兵器等を有効に発見探知して、その後迎撃出来なければ防空は「絵に描いた餅」です。
我が国の更なる防空能力向上に期待しましょう!!
あなたも知ろう!!
ウクライナから学ぶ我が日本の外交防衛の方向性7 高度な防空体制
我が国の更なる防空能力向上に期待しましょう!!
11月28日、福井県に展開した航空自衛隊の地対空誘導弾PAC-3(左側)及び基地防空用SAM部隊(右側)
出典:航空自衛隊 HP
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皆様、如何お過ごしでしょうか。
今年は新型コロナウイルスの感染が新型株の流行、ロシアによるウクライナ侵攻で世界中が物価高、原油高、そして半導体や食糧などの物不足に陥っており、改善の方向に向かっている面もありますが、それらの問題が根本的に解決する見通しは立っていません。
また、ロシアによるウクライナ侵攻は、ロシアによる国際法違反どころか非人道的な兵器や行為により、その凄惨さは増すばかりです。
このような事を許してはなりません!!
12月11日にTBS NEWS DIGがmsnにて、「ウクライナ南部オデーサ州で150万人以上停電被害 “ロシア軍のイラン製ドローン攻撃”」の題で次のように伝えました。
『ウクライナのゼレンスキ―大統領は、ロシア軍のドローンによる攻撃で南部オデーサ州で150万人以上が電力供給を受けられない状況にあると明らかにしました。
(中略)
ゼレンスキー大統領は10日、南部オデーサ州がロシア軍によるイラン製ドローンを使った攻撃を受け、州都などで150万人以上が停電の被害を受けていると訴えました。
州当局などは、2つのエネルギー施設が標的になり、復旧には数か月かかる見込みだとしています。
ウクライナの電力会社によりますと、今年10月以降、各地のエネルギー関連施設に1000発以上のミサイルやドローンによる攻撃があり、本格的な冬を迎える中、電力不足が深刻となっています。』
ロシアによる軍事侵攻や非人道的な電力等へのインフラ攻撃は、ウクライナの市民生活に深刻な打撃を与え続けています。
これらへの対応は、やはり何はともあれ、徹底した防空体制の充実と、反撃能力の保有が必要不可欠です!!
反撃能力については本ブログでも再三取り上げていますので、防空能力を中心に最近の動きを観れば、我が国日本も、相当の努力をしています。
11月28日、航空自衛隊HPが「PAC-3及び基地防空部隊による機動展開訓練(福井県)の実施について」の題で次のように公開しました。
『11月28日(月)、航空自衛隊第4高射群第12高射隊(滋賀県饗庭野分屯基地)及び第6基地防空隊(石川県小松基地)は、福井県おおい町長井浜海水浴場において、地対空誘導弾PAC-3及び基地防空用SAM部隊による機動展開訓練を実施しました。
本訓練の目的は、ペトリオットのミサイル実射に関する一連の行動に係る訓練を実施し、任務遂行能力の向上を図るとともに戦闘能力を確認するものであり、昭和38年に開始以来、今年度で59回目の訓練となります。
本訓練は、各種ミサイル対処に係る能力の維持・向上を図ることを目的としたものであり、5月に実施した大阪市舞洲スポーツアイランド、7月に実施した海上自衛隊呉地区、9月に実施した陸上自衛隊札幌駐屯地への機動展開訓練に引き続き、今年度における4回目の訓練です。
なお、日本海側及び福井県での実施及び基地防空部隊の参加は、初めてとなります。
航空自衛隊は、いかなる事態にも万全を期すよう、平素から国内の様々な場所での訓練を通じ、各種ミサイル防衛に係る高い練度を保持し、即応態勢を維持してまいります。』
この訓練は、航空自衛隊がいかに優れた即応体制や防空体制を維持しているかを内外に向けて見せつけるものでしょう。
筆者としてはその能力に疑いの余地はありませんが、ロシアやその子分達である中朝韓らのような、数量や物量で無茶苦茶な攻撃をする、常識外の国家や輩達には、やはり現在の防空能力では不足、と言わざるを得ません。
12月11日に読売新聞がmsnにて、「極超音速兵器に対応、「PAC3」に新型レーダー導入で調整…探知距離が数倍に」の題で次のように伝えました。
『政府は、迎撃が困難な極超音速兵器に対処するため、ミサイル迎撃に用いる航空自衛隊の地対空ミサイル「PAC3」を改修する方向で調整に入った。探知能力の高いレーダーを搭載する。16日にも閣議決定する防衛力整備計画(現・中期防衛力整備計画)に盛り込む。
複数の政府関係者が明らかにした。極超音速兵器は音速の5倍(マッハ5)以上で変則軌道で飛行する。中国は、弾道ミサイルから切り離された後、標的に向けて滑空する極超音速滑空兵器(HGV)を搭載可能な中距離弾道ミサイル「東風(DF)17」を実戦配備しており、北朝鮮も極超音速ミサイルと称する兵器を発射している。
日本のミサイル防衛は、迎撃ミサイル搭載の8隻のイージス艦と34基のPAC3が担っているが、現行の装備では極超音速ミサイルの迎撃は難しいとされる。
政府は、PAC3の一部を改修し、米軍が配備を予定する新型レーダー「LTAMDS」を導入する計画だ。探知距離が従来の数倍に伸び、高速や変則軌道のミサイルも識別できるため、迎撃率の向上が期待される。
HGVの探知・追尾能力の強化に向け、既存の固定警戒管制レーダーの能力向上や、次期警戒管制レーダーの整備も進める。
政府は、防衛力整備計画と同時に閣議決定する国家安全保障戦略に、自衛目的で敵のミサイル発射拠点などを破壊する「反撃能力」の保有を明記する。一方で、ミサイル迎撃能力の高度化も引き続き追求し、抑止力向上につなげる考えだ。』
我が国日本は、世界でも最高クラスのミサイル防衛体制を保有しているものの、新たな脅威であるHGVや各種ドローン兵器等にはまだまだ対処能力は不足しています。
まずはHGVや弾道・巡航ミサイル、各種ドローン兵器等を有効に発見探知して、その後迎撃出来なければ防空は「絵に描いた餅」です。
我が国の更なる防空能力向上に期待しましょう!!
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ウクライナから学ぶ我が日本の外交防衛の方向性7 高度な防空体制
我が国の更なる防空能力向上に期待しましょう!!
11月28日、福井県に展開した航空自衛隊の地対空誘導弾PAC-3(左側)及び基地防空用SAM部隊(右側)
出典:航空自衛隊 HP
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