最近、物騒な事件が相次いでいますね。
警察官からの拳銃強奪事件とか、通り魔の如く、新幹線や列車等での殺傷・刺傷事件など・・。
特に衝撃的なのは、10月31日に発生した京王線刺傷事件でしょう。
11月4日18時29分に産経新聞 THE SANKEI NEWSが「盗撮事件で転落⁉ 目立たぬ存在が「ジョーカー」へ 京王線刺傷事件」の題で次のように伝えました。
『東京都調布市を走行していた京王線特急の乗客刺傷事件で、殺人未遂容疑で逮捕された服部恭太容疑者は福岡市の団地で、母と妹と暮らしていたという。知人らによると、地元の中学では陸上部に所属し、砲丸投げや、やり投げに似た「ジャベリックスロー」をやっていた。進学した地元の高校では空手部で活動。ただ、いずれも「際立つような存在ではなかった」という。
高校卒業後は、市中心部のインターネットカフェなどで働いた。黒髪に黒縁の眼鏡をかけ、知人の女性(74)は「いたって普通の若者だった」と話す。高校で同じクラスだった男性(24)は、髪を金色に染め、犯行後に車内で血のついた刃物を片手にたばこをふかす姿を報道で見て「別人ではないのか」と目を疑ったという。
目立たない存在だった服部容疑者が、なぜ凶行に走ったのか。関係者の一人は働いていたネットカフェでの出来事が契機になったのではないかと推察する。
関係者によると、服部容疑者は平成29年12月、店のシャワー室にカメラを仕掛けるなどの盗撮事件を起こし、摘発された。「その半年ほど前にも似たような盗撮をしてトラブルになっていて、店にいられなくなった」と語る。
それと前後するように長年交際していた女性と別れており、精神的に不安定になったとみられる。その後は介護ヘルパーや営業など仕事を転々。そして今年6月、コールセンターの営業で顧客からクレームを受け会社側から配置転換を打診されると、自ら退社を申し出たという。
地元を離れ、消費者金融で借金を重ねながら神戸や名古屋で過ごし、9月末に東京へ。約1カ月間、八王子のビジネスホテルで寝泊まりし、チェックアウトが迫った10月31日に犯行に及んだ。仕事や友人関係がうまくいかず、死にたかったという服部容疑者は「死刑になりたい」などとして事件に及んだ。「別の選択肢はなかったのだろうか」。同級生の男性は唇をかんだ。(根本和哉)』
犯人は自暴自棄の末の犯行でしょうか。
それにしても、考えそのものがテロリストそのものである事が、次にご紹介する記事でも明らかです。
11月7日08時00分に同メディアが「衝撃事件の核心」の特集・連載項目にて、「浮かぶ殺意と計画性、脱出課題も 京王線刺傷1週間」の題で次のように指摘しています。
『京王線特急の乗客刺傷事件は7日で1週間。殺人未遂容疑で逮捕された服部恭太容疑者(24)の事件前の足取りが明らかになるとともに、刃物や大量のオイルを周到に準備するなど強い殺意と綿密な計画性が浮かぶ。「退職した6月ごろから大量殺人を考えていた」。警視庁調布署捜査本部は仕事の失敗が背景にあるとみて全容解明を急いでいる。一方、事件では特急が駅に緊急停車後、乗客が狭い窓に殺到するなど脱出方法の課題も露呈した。(松崎翼、王美慧)
「ジョーカー」にふんし、逃げ惑う乗客追う
「燃えている」「早く開けて」。ハロウィーン当日の10月31日午後8時ごろ、調布駅を出発した京王線特急内が騒然となった。米人気コミック「バットマン」シリーズの悪役「ジョーカー」にふんした服部容疑者が、刃渡り30センチのサバイバルナイフで男性(72)の右胸を刺した。服部容疑者は逃げ惑う乗客を追いかけるように車両を移動。火を放ち、男女16人が煙を吸うなどしてけがを負った。
犯行時はサバイバルナイフのほか、ペットボトルに移しかえた大量のライターオイルや、殺虫スプレーなどを所持。スプレーは刃物で殺害する際に相手の動きを止めるため、ライターオイルは人にかけて燃やすためだった。
電車内での大量殺人を思いついたのは、8月に起きた小田急線刺傷事件がきっかけだったという。調べに「最初は渋谷のハロウィーンを狙っていたが、小田急線の事件を知り、逃げ場がない電車の中の方が確実に殺せると思った」と供述。犯行直前、ハロウィーンでにぎわう渋谷をうろついていたが「様子を見たかっただけ」と説明している。
家族とライン…犯行うかがわせる素振りなし
服部容疑者は福岡市出身。3年ほど前から同市内のコールセンターで働いていたが、客からのクレームが原因で配置転換を命じられ、今年6月に退職した。「仕事や人間関係で失敗し、死にたかった。自分では死ねないので、2人以上殺して死刑になりたかった」。退職直後には、通販サイトでサバイバルナイフを購入していた。
7月下旬に「一人暮らしがしたい」と福岡を出た服部容疑者は、神戸や名古屋を転々とした後、9月末に上京し、八王子市内のビジネスホテルに滞在。都内でライターオイルやスプレーなどを買い集め、犯行に向けて周到に準備を進めていた。
一方で、上京後も家族とは頻繁に連絡を取り合っていた。10月下旬には、無料通信アプリ「ライン」で11月に控えた自身の誕生日について妹と何気ないメッセージを交わすなど、犯行をうかがわせるような素振りは一切見せなかったという。
「計画通り殺せなくて残念」。服部容疑者に反省の様子はないという。
非常用ドアコックの「盲点」も露呈
事件では、特急が駅に緊急停車後、多くの乗客が半分しか開かない窓に殺到し、ホームドアを乗り越えて逃げる映像がツイッターなどで拡散。電車内の凶行を防ぐすべがない中、一刻を争う不測の事態での脱出方法の課題も露呈した。
乗客が狭い窓からの脱出を強いられた要因は「非常用ドアコック」が操作されたことによるものだ。犯行で車内はパニック状態となり、乗客は非常用ドアコックを操作して、ドアを開いて逃げようと試みたとみられる。だが、操作されれば、電車はそれ以上、加速ができなくなる。
その結果、特急は、普段止まらない国領(こくりょう)駅で停車しようとしたが、本来よりも手前で停車。車両ドアとホームドアの位置がずれた。車掌は安全面などからドアを開けられず、非常用ドアコックが操作されているため、すぐに停車位置の修正も利かなくなり、多くの乗客が窓から避難する形となった。
(以下略)』
このような悪意ある犯行、正にテロリストそのものと言える悪逆な犯行は、残念ながら近年発生した山手線電気ケーブル放火事件や今月11月6日に東京メトロ東西線で千枚通しを乗客に示して男を確保された事件など、増加していると言えましょう。
そして、それは国と国同士、国際社会でも同じです!!
同日20時37分に同メディアが「<独自>尖閣防衛 戦闘機拠点を離島へ拡充 空自検討」で「尖閣諸島は今」次のように伝えました。
『航空自衛隊が尖閣諸島(沖縄県石垣市)など南西諸島での中国との有事をにらみ、戦闘機などの展開能力を強化し壊滅的な被害を防ぐため、運用拠点の拡充を検討していることが6日、分かった。平素は民間航空機だけが運航している離島の空港に有事には戦闘機を展開させ、輸送機も送り込んで住民避難に充てる。それに向け、離着陸を支援する整備員や管制官を現地に急派する態勢を整える。
現状では沖縄県で空自の戦闘機などの運用拠点となっているのは那覇空港だけで、那覇空港の滑走路が中国のミサイルによる攻撃で破壊されれば、南西諸島で戦闘機などの運用拠点が失われてしまう。運用拠点の拡充は沖縄県の離島にある空港を那覇空港の代替拠点として活用する構想の一環でもある。
那覇空港に戦闘機を集中させていると攻撃で壊滅する恐れもあり、有事には別の拠点にも分散配置して壊滅を免れる狙いもある。
沖縄県では宮古空港(宮古島市)と新石垣空港(石垣市)、与那国空港(与那国町)は滑走路の長さが2千メートル。空自戦闘機のF15とF2、F35Aは通常2400メートル以上の滑走路を使い、3空港は長さが足りないが、令和6年度から納入が始まる短距離滑走離陸・垂直着陸が可能なF35Bは数百メートルの滑走路でも離陸できるため運用は可能だ。輸送機のC2やC130、C1も3空港で離着陸できる。
下地島空港(宮古島市)は3千メートルの滑走路が設置されており、F35B以外の戦闘機も離着陸が可能だ。
離島の空港で戦闘機や輸送機が有事に離着陸できるよう、空自は運用を支援する部隊として「飛行場群」を編成することを検討している。有事では空港で管制を担っている国土交通省職員では対応できないため、空自の管制官を急派し、整備員も随伴させる。
派遣する隊員は1つのチームで30人以上を想定している。燃料や物資、武器弾薬、整備器材を積み込み、輸送機で空港に緊急展開させる。
尖閣侵攻で中国軍は宮古・石垣両島にも同時侵攻してくる恐れが強い。尖閣と宮古・石垣両島を1つの戦域と捉えているためで、そうした事態で住民を避難させる上で輸送機の展開も重要性は高い。
■未完の体制 増設は急務■
航空自衛隊が南西諸島で戦闘機や輸送機の運用拠点拡充と離着陸支援の態勢整備を検討していることが明らかになった。対処力と住民避難の強化で意義はあるが、戦闘機の常駐拠点増設も不可欠だ。沖縄の宮古・石垣・与那国の3島と鹿児島の奄美大島への陸自配備が柱に据えられてきた南西防衛強化は未完といえる。
実は、管制や整備で離着陸を支援する部隊「飛行場群」の編成構想は旧ソ連を念頭に置いた冷戦時代からあり、手つかずだった。
武力攻撃事態では特定公共施設利用法に基づき、平時は民間機だけが運航している空港も自衛隊と米軍が活用できる。空自戦闘機の拠点が増えれば待機中の戦闘機がミサイル攻撃で壊滅するリスクを減らせる。航空作戦は「地上では分散、上空で集中」が鉄則だ。
沖縄の下地島空港を戦闘機が活用する構想も手つかずだ。中国の脅威の高まりを受け、20年ほど前から自衛隊では有用性が指摘されてきた。自衛隊幹部は「那覇基地の2つの飛行隊のうち1つを下地島空港へ移すべきだ」との見方を示す。
平素から地上での分散につながる上、尖閣諸島(沖縄県石垣市)まで下地島からは約200キロで、約420キロ離れている沖縄本島の半分の距離だ。
逆に下地島空港が平素から活用できないままで那覇の戦闘機が奇襲攻撃で壊滅すれば、南西諸島での航空優勢の確保は難しくなる。そうなれば離島に輸送機も展開できず、住民を避難させることもできない。
にもかかわらず、下地島空港の活用に向けた政府の動きは鈍い。昭和46年と54年に政府と交わした覚書と確認書を根拠に、県が人命救助と緊急避難などを除いて自衛隊の使用(軍事利用)を認めていないからだ。政府も地元の反発を恐れ、タブー視しているように映る。
県と覚書を交わした半世紀前とは安全保障環境はまったく異なる。台湾有事で米軍の介入と自衛隊の支援を阻もうとする中国の攻撃が南西諸島に波及する危険性も高まっており、下地島空港への戦闘機常駐は待ったなしの課題だ。(半沢尚久)』
この記事に対して、自民党参議院議員で元一等陸佐の佐藤正久氏は、10月7日、自身のツイッターで次のように指摘しています。
『【この論評で欠けているのは地耐力、滑走路圧だ。滑走路は長さだけあってもダメ→尖閣防衛 戦闘機拠点を離島へ拡充 空自検討 】
佐藤からの南西諸島の空港、港湾の課題に関する質問を予算委員会で行ったが、防衛省は前向き、国土交通大臣は、観光重視で後ろ向き。耳を疑った』
『南西諸島の空港港湾に関する防衛省作成資料を見ても、まともに戦闘機や哨戒機、護衛艦が使用できる空港、港湾は限定されている。
これは防衛面だけでなく、住民避難等の国民保護にも深刻な影響。
国土交通大臣は、領土や国民の命を守る観点から、真剣に考え役所をリードすべき。本件は引き続き取り組む』
正に、佐藤正久氏のご指摘通りなのです!!
日本や世界の現実は、厳しさを増すばかりなのです!!
京王線刺傷事件も怖いが日本の防衛や安全保障を自分の安全確保以上に大切だと思いましょう!!
11月4日、安倍晋三元首相が自身のツイッターで評価した、島田洋一氏 著の書籍書評
島田洋一氏のツイッター
『今日発売の月刊Hanada 12月号「堤堯の今月この一冊」で拙著『アメリカ解体』(ビジネス社)を取り上げて頂いた。
末尾の「秘話テンコ盛りのオモロイ本だ」は著者にとって嬉しい評言だ。感謝したい。』
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警察官からの拳銃強奪事件とか、通り魔の如く、新幹線や列車等での殺傷・刺傷事件など・・。
特に衝撃的なのは、10月31日に発生した京王線刺傷事件でしょう。
11月4日18時29分に産経新聞 THE SANKEI NEWSが「盗撮事件で転落⁉ 目立たぬ存在が「ジョーカー」へ 京王線刺傷事件」の題で次のように伝えました。
『東京都調布市を走行していた京王線特急の乗客刺傷事件で、殺人未遂容疑で逮捕された服部恭太容疑者は福岡市の団地で、母と妹と暮らしていたという。知人らによると、地元の中学では陸上部に所属し、砲丸投げや、やり投げに似た「ジャベリックスロー」をやっていた。進学した地元の高校では空手部で活動。ただ、いずれも「際立つような存在ではなかった」という。
高校卒業後は、市中心部のインターネットカフェなどで働いた。黒髪に黒縁の眼鏡をかけ、知人の女性(74)は「いたって普通の若者だった」と話す。高校で同じクラスだった男性(24)は、髪を金色に染め、犯行後に車内で血のついた刃物を片手にたばこをふかす姿を報道で見て「別人ではないのか」と目を疑ったという。
目立たない存在だった服部容疑者が、なぜ凶行に走ったのか。関係者の一人は働いていたネットカフェでの出来事が契機になったのではないかと推察する。
関係者によると、服部容疑者は平成29年12月、店のシャワー室にカメラを仕掛けるなどの盗撮事件を起こし、摘発された。「その半年ほど前にも似たような盗撮をしてトラブルになっていて、店にいられなくなった」と語る。
それと前後するように長年交際していた女性と別れており、精神的に不安定になったとみられる。その後は介護ヘルパーや営業など仕事を転々。そして今年6月、コールセンターの営業で顧客からクレームを受け会社側から配置転換を打診されると、自ら退社を申し出たという。
地元を離れ、消費者金融で借金を重ねながら神戸や名古屋で過ごし、9月末に東京へ。約1カ月間、八王子のビジネスホテルで寝泊まりし、チェックアウトが迫った10月31日に犯行に及んだ。仕事や友人関係がうまくいかず、死にたかったという服部容疑者は「死刑になりたい」などとして事件に及んだ。「別の選択肢はなかったのだろうか」。同級生の男性は唇をかんだ。(根本和哉)』
犯人は自暴自棄の末の犯行でしょうか。
それにしても、考えそのものがテロリストそのものである事が、次にご紹介する記事でも明らかです。
11月7日08時00分に同メディアが「衝撃事件の核心」の特集・連載項目にて、「浮かぶ殺意と計画性、脱出課題も 京王線刺傷1週間」の題で次のように指摘しています。
『京王線特急の乗客刺傷事件は7日で1週間。殺人未遂容疑で逮捕された服部恭太容疑者(24)の事件前の足取りが明らかになるとともに、刃物や大量のオイルを周到に準備するなど強い殺意と綿密な計画性が浮かぶ。「退職した6月ごろから大量殺人を考えていた」。警視庁調布署捜査本部は仕事の失敗が背景にあるとみて全容解明を急いでいる。一方、事件では特急が駅に緊急停車後、乗客が狭い窓に殺到するなど脱出方法の課題も露呈した。(松崎翼、王美慧)
「ジョーカー」にふんし、逃げ惑う乗客追う
「燃えている」「早く開けて」。ハロウィーン当日の10月31日午後8時ごろ、調布駅を出発した京王線特急内が騒然となった。米人気コミック「バットマン」シリーズの悪役「ジョーカー」にふんした服部容疑者が、刃渡り30センチのサバイバルナイフで男性(72)の右胸を刺した。服部容疑者は逃げ惑う乗客を追いかけるように車両を移動。火を放ち、男女16人が煙を吸うなどしてけがを負った。
犯行時はサバイバルナイフのほか、ペットボトルに移しかえた大量のライターオイルや、殺虫スプレーなどを所持。スプレーは刃物で殺害する際に相手の動きを止めるため、ライターオイルは人にかけて燃やすためだった。
電車内での大量殺人を思いついたのは、8月に起きた小田急線刺傷事件がきっかけだったという。調べに「最初は渋谷のハロウィーンを狙っていたが、小田急線の事件を知り、逃げ場がない電車の中の方が確実に殺せると思った」と供述。犯行直前、ハロウィーンでにぎわう渋谷をうろついていたが「様子を見たかっただけ」と説明している。
家族とライン…犯行うかがわせる素振りなし
服部容疑者は福岡市出身。3年ほど前から同市内のコールセンターで働いていたが、客からのクレームが原因で配置転換を命じられ、今年6月に退職した。「仕事や人間関係で失敗し、死にたかった。自分では死ねないので、2人以上殺して死刑になりたかった」。退職直後には、通販サイトでサバイバルナイフを購入していた。
7月下旬に「一人暮らしがしたい」と福岡を出た服部容疑者は、神戸や名古屋を転々とした後、9月末に上京し、八王子市内のビジネスホテルに滞在。都内でライターオイルやスプレーなどを買い集め、犯行に向けて周到に準備を進めていた。
一方で、上京後も家族とは頻繁に連絡を取り合っていた。10月下旬には、無料通信アプリ「ライン」で11月に控えた自身の誕生日について妹と何気ないメッセージを交わすなど、犯行をうかがわせるような素振りは一切見せなかったという。
「計画通り殺せなくて残念」。服部容疑者に反省の様子はないという。
非常用ドアコックの「盲点」も露呈
事件では、特急が駅に緊急停車後、多くの乗客が半分しか開かない窓に殺到し、ホームドアを乗り越えて逃げる映像がツイッターなどで拡散。電車内の凶行を防ぐすべがない中、一刻を争う不測の事態での脱出方法の課題も露呈した。
乗客が狭い窓からの脱出を強いられた要因は「非常用ドアコック」が操作されたことによるものだ。犯行で車内はパニック状態となり、乗客は非常用ドアコックを操作して、ドアを開いて逃げようと試みたとみられる。だが、操作されれば、電車はそれ以上、加速ができなくなる。
その結果、特急は、普段止まらない国領(こくりょう)駅で停車しようとしたが、本来よりも手前で停車。車両ドアとホームドアの位置がずれた。車掌は安全面などからドアを開けられず、非常用ドアコックが操作されているため、すぐに停車位置の修正も利かなくなり、多くの乗客が窓から避難する形となった。
(以下略)』
このような悪意ある犯行、正にテロリストそのものと言える悪逆な犯行は、残念ながら近年発生した山手線電気ケーブル放火事件や今月11月6日に東京メトロ東西線で千枚通しを乗客に示して男を確保された事件など、増加していると言えましょう。
そして、それは国と国同士、国際社会でも同じです!!
同日20時37分に同メディアが「<独自>尖閣防衛 戦闘機拠点を離島へ拡充 空自検討」で「尖閣諸島は今」次のように伝えました。
『航空自衛隊が尖閣諸島(沖縄県石垣市)など南西諸島での中国との有事をにらみ、戦闘機などの展開能力を強化し壊滅的な被害を防ぐため、運用拠点の拡充を検討していることが6日、分かった。平素は民間航空機だけが運航している離島の空港に有事には戦闘機を展開させ、輸送機も送り込んで住民避難に充てる。それに向け、離着陸を支援する整備員や管制官を現地に急派する態勢を整える。
現状では沖縄県で空自の戦闘機などの運用拠点となっているのは那覇空港だけで、那覇空港の滑走路が中国のミサイルによる攻撃で破壊されれば、南西諸島で戦闘機などの運用拠点が失われてしまう。運用拠点の拡充は沖縄県の離島にある空港を那覇空港の代替拠点として活用する構想の一環でもある。
那覇空港に戦闘機を集中させていると攻撃で壊滅する恐れもあり、有事には別の拠点にも分散配置して壊滅を免れる狙いもある。
沖縄県では宮古空港(宮古島市)と新石垣空港(石垣市)、与那国空港(与那国町)は滑走路の長さが2千メートル。空自戦闘機のF15とF2、F35Aは通常2400メートル以上の滑走路を使い、3空港は長さが足りないが、令和6年度から納入が始まる短距離滑走離陸・垂直着陸が可能なF35Bは数百メートルの滑走路でも離陸できるため運用は可能だ。輸送機のC2やC130、C1も3空港で離着陸できる。
下地島空港(宮古島市)は3千メートルの滑走路が設置されており、F35B以外の戦闘機も離着陸が可能だ。
離島の空港で戦闘機や輸送機が有事に離着陸できるよう、空自は運用を支援する部隊として「飛行場群」を編成することを検討している。有事では空港で管制を担っている国土交通省職員では対応できないため、空自の管制官を急派し、整備員も随伴させる。
派遣する隊員は1つのチームで30人以上を想定している。燃料や物資、武器弾薬、整備器材を積み込み、輸送機で空港に緊急展開させる。
尖閣侵攻で中国軍は宮古・石垣両島にも同時侵攻してくる恐れが強い。尖閣と宮古・石垣両島を1つの戦域と捉えているためで、そうした事態で住民を避難させる上で輸送機の展開も重要性は高い。
■未完の体制 増設は急務■
航空自衛隊が南西諸島で戦闘機や輸送機の運用拠点拡充と離着陸支援の態勢整備を検討していることが明らかになった。対処力と住民避難の強化で意義はあるが、戦闘機の常駐拠点増設も不可欠だ。沖縄の宮古・石垣・与那国の3島と鹿児島の奄美大島への陸自配備が柱に据えられてきた南西防衛強化は未完といえる。
実は、管制や整備で離着陸を支援する部隊「飛行場群」の編成構想は旧ソ連を念頭に置いた冷戦時代からあり、手つかずだった。
武力攻撃事態では特定公共施設利用法に基づき、平時は民間機だけが運航している空港も自衛隊と米軍が活用できる。空自戦闘機の拠点が増えれば待機中の戦闘機がミサイル攻撃で壊滅するリスクを減らせる。航空作戦は「地上では分散、上空で集中」が鉄則だ。
沖縄の下地島空港を戦闘機が活用する構想も手つかずだ。中国の脅威の高まりを受け、20年ほど前から自衛隊では有用性が指摘されてきた。自衛隊幹部は「那覇基地の2つの飛行隊のうち1つを下地島空港へ移すべきだ」との見方を示す。
平素から地上での分散につながる上、尖閣諸島(沖縄県石垣市)まで下地島からは約200キロで、約420キロ離れている沖縄本島の半分の距離だ。
逆に下地島空港が平素から活用できないままで那覇の戦闘機が奇襲攻撃で壊滅すれば、南西諸島での航空優勢の確保は難しくなる。そうなれば離島に輸送機も展開できず、住民を避難させることもできない。
にもかかわらず、下地島空港の活用に向けた政府の動きは鈍い。昭和46年と54年に政府と交わした覚書と確認書を根拠に、県が人命救助と緊急避難などを除いて自衛隊の使用(軍事利用)を認めていないからだ。政府も地元の反発を恐れ、タブー視しているように映る。
県と覚書を交わした半世紀前とは安全保障環境はまったく異なる。台湾有事で米軍の介入と自衛隊の支援を阻もうとする中国の攻撃が南西諸島に波及する危険性も高まっており、下地島空港への戦闘機常駐は待ったなしの課題だ。(半沢尚久)』
この記事に対して、自民党参議院議員で元一等陸佐の佐藤正久氏は、10月7日、自身のツイッターで次のように指摘しています。
『【この論評で欠けているのは地耐力、滑走路圧だ。滑走路は長さだけあってもダメ→尖閣防衛 戦闘機拠点を離島へ拡充 空自検討 】
佐藤からの南西諸島の空港、港湾の課題に関する質問を予算委員会で行ったが、防衛省は前向き、国土交通大臣は、観光重視で後ろ向き。耳を疑った』
『南西諸島の空港港湾に関する防衛省作成資料を見ても、まともに戦闘機や哨戒機、護衛艦が使用できる空港、港湾は限定されている。
これは防衛面だけでなく、住民避難等の国民保護にも深刻な影響。
国土交通大臣は、領土や国民の命を守る観点から、真剣に考え役所をリードすべき。本件は引き続き取り組む』
正に、佐藤正久氏のご指摘通りなのです!!
日本や世界の現実は、厳しさを増すばかりなのです!!
京王線刺傷事件も怖いが日本の防衛や安全保障を自分の安全確保以上に大切だと思いましょう!!
11月4日、安倍晋三元首相が自身のツイッターで評価した、島田洋一氏 著の書籍書評
島田洋一氏のツイッター
『今日発売の月刊Hanada 12月号「堤堯の今月この一冊」で拙著『アメリカ解体』(ビジネス社)を取り上げて頂いた。
末尾の「秘話テンコ盛りのオモロイ本だ」は著者にとって嬉しい評言だ。感謝したい。』
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