ある意味で、歴史的な転換点を我が日本の政治すら、迎えていると筆者は強く感じざるを得ない会見になりました。
もし、ご覧になれなかった、報道すらも視聴しなかった方がおられたら、是非、首相官邸HPや政府広報オンライン等で視聴下さい。
6月21日の岸田文雄首相の記者会見を、以下、首相官邸HPより抜粋します。
『150日間の会期も、残すところ、2日となりました。この通常国会を振り返るとともに、今後の政権運営についてお話をさせていただきます。
国会では、我が党の政治資金をめぐる問題に端を発し、政治への信頼回復が最大の論点となりました。』
『令和6年能登半島地震の復旧・復興、政府として全力を挙げて取り組んでおります。国会でも活発な審議が行われました。
現場では、家屋解体、水道の復旧を始め、様々な難問が立ちはだかっています。予算措置や省庁単位での対応のみならず、オール霞が関がワンチームとして、復興を加速する体制が必要です。石川県の「創造的復興」の方針に沿って、能登6市町と緊密に連携して、復興まちづくりを本格化するべく、被災地である能登に、省庁横断的な国の支援拠点を開設いたします。常駐派遣を100人超に拡大した「能登創造的復興タスクフォース」を新たに作ることとし、7月1日、発足させます。被災地に寄り添った、きめ細かい支援に万全を尽くしてまいります。』
『物価水準が高止まる中で、年金(生活)世帯や価格転嫁を進められない中小企業の皆様には、厳しい状況が続いています。移行に取り残されるおそれがある方々へのきめ細かな支援が必要です。このため、二段構えでの対応を採ってまいります。第一段は、早急に着手可能で即効性のある対策、第二段は、秋に策定することを目指す経済対策の一環として講じる対策です。
まず、第一段の対策としては、地方経済や低所得世帯に即効性の高いエネルギー補助を速やかに実施いたします。まず、燃油激変緩和措置は、年内に限り継続することといたします。
そして、酷暑、暑い夏を乗り切るための緊急支援、「酷暑乗り切り緊急支援」として、8月・9月・10月分、3か月について、電気・ガス料金補助を行います。いずれも、具体的な内容について、早急に与党と調整いたします。これらの措置による、年末までの消費者物価の押し下げ効果を、措置がなかった場合と比べ、月平均0.5パーセントポイント以上とするべく、検討してまいります。』
『ガソリンや電気・ガスへの補助金は、脱炭素の流れに逆行することもあり、いつまでも続けるべきものではありませんが、先ほど申し上げたとおり、物価高に直撃されている地方経済や低所得者世帯の現状に思いを致し、最も即効性のあるエネルギー補助を今回に限って講じることといたしました。
こうした措置が必要となる根本的な理由の一つは、我が国のエネルギー構造の脆弱(ぜいじゃく)性にあります。今後、投資を活性化させ、国内産業を振興し、国民生活を豊かにしていくためには、我が国のエネルギー構造の脆弱性を克服し、低廉で安定的なエネルギーの自給を確保していかなければなりません。
原発の再稼働が進んでいる地域と、まだ全く再稼働が進んでいない地域では、電気料金に最大3割程度の格差があります。安全が確認された原発を速やかに再稼働させるとともに、SMR(小型モジュール炉)など次世代革新炉の研究・開発・実装や、水素、ペロブスカイト(太陽電池の一種)、洋上風力を含めた、脱炭素電源への戦略的投資を確保する仕組みを早急に検討してまいります。
今後、年内をめどに、エネルギー供給・産業構造・産業立地を総合的に捉えた国家戦略の策定を進めてまいります。』
『米国大統領選挙に加え、イギリスやフランスでも、来月にかけて選挙が行われることとなりました。ウクライナ、中東などの情勢を始め、国際情勢は、不透明感が強まっています。我が国の平和、そして、国民の命と財産を守り抜く。そのために、抑止力を強化するとともに、どの国でも守らなければならない原則や基本的な価値を、何としても次世代に引き継ぐ、こうした強い思いで取り組んでいます。7月以降、NATO(北大西洋条約機構)サミットを始め、太平洋島嶼(とうしょ)国の首脳をお招きするPALM10(第10回太平洋・島サミット)や中央アジア5か国との初の首脳会合と、重要な外交日程が続きます。G20(金融世界経済に関する首脳会合)やASEAN(東南アジア諸国連合)、APEC(アジア太平洋経済協力)など、一連の首脳外交の準備も考えながら、緊張感を持って、外交・安保政策に取り組んでまいります。』
『そして、拉致被害者御家族も御高齢となられる中で、時間的制約のある拉致問題は、ひとときもゆるがせにできない人道問題です。全ての拉致被害者の一日も早い御帰国の実現に向けて、全力で果断に取り組んでまいります。
最後に、憲法改正について申し上げます。
内閣総理大臣の立場からは、憲法改正の議論の内容や進め方について、直接申し上げることは控えてまいりましたが、自民党総裁の立場で申し上げれば、衆議院憲法審査会において、この度、5会派が発議原案の条文について実質合意をしたこと、これは極めて重要な一歩であると考えています。一昨日の党首討論では、立憲民主党にも憲法改正作業の加速化を提案いたしましたが、賛意を得ることができなかったことは残念に思っています。この重要な一歩を更に進めていただきたいと考えています。国家の根幹を規定する基本法たる憲法について、時代の要請に応えて改正を考える機会を国民に提起することは、政治の責任であると改めて強調いたします。』
岸田文雄首相の言われる通りなのですが、正に、正に、多くの喫緊の課題がある中、昔からの宿題、20世紀からの宿題を今、筆者を含めて私達は、貴方や貴女を含めて日本や世界は抱えているのです!!
我が日本はこれらの課題を世界に率先して解決に導かなければなりません!!
岸田文雄首相はもっともっと指導力を発揮して下さい!!
(上下とも)6月21日の岸田文雄首相の記者会見で引用された画像の一部
出典:首相官邸HP
憲法改正も政治の政策スケジュールに乗ってきました!!
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