東海北陸道開通によって、近くなった富山でぶりしゃぶが食べたかった。
願いがかない雲ひとつない青空だ。富山までトンネルが56個あるという。
一番長いのは、飛騨トンネルである。関インターを過ぎ、トンネルを数えて
みたが確かに多い。40個を過ぎる頃には、昨日のシロ、クロの夜中の運動会
で睡眠不足のため夢の中・・・飛騨トンネルも知らない。起されて外を見ると
北陸道であった。ぶりしゃぶ御膳とズワイガニを食べて、富山湾氷見道の駅で
ショッピングをした。どんより曇った日本海・富山湾の冬の海は、なぜか僕が
考えていた海だった。僕が考える日本海はいつも暗いイメージだ。松本清張の
「砂の器」や水上勉の「越前竹人形」を思い出すのだ。日本人の暗い闇の部分
みたいなものを思い出す。帰路は、氷見から能越道・東海北陸道を通り太平洋
に向かうに従いどんどん青空が広がり、やがて夕闇が迫りイルミネーションの
街へ帰ってきました。