生涯学習西洋美術史第二回に参加して、今まで馴染めなかったというか
僕の心の中から西洋の美術史を無意識に排除していたがここにきてわだかまり
を受け入れようという気持ちが芽生えてきた。
きっかけは、ロシア旅行エルミタージュ美術館にあったのだ。
作品の多くがロシアにある?イタリアからはじまるルネッサンス、マニエリス
の16世紀を経て17世紀バロック様式となる。
バロック様式とは、風景画の成立、静物画の成立、国際カラヴァッジョ様式、
対抗宗教改革のキャンペーンである。
しかしその広がりはイタリアにとどまらずフランス、スペイン、オランダ
そして日本までに及んだ。
日本ではこうした自然画はすでに14世紀に確立されていたのだ。
日本画が世界を先駆けていたことは、彼らは認めていたのだ。
ここでハッと思い当った。何か馴染めなかった理由が。
水彩画で風景を描く、日本画が好きだった小学校時代の自分。
中学校で油絵になって、何か裏切られたと、馴染めなくなかった自分。
その後は、大好きだった絵が、一気に嫌いになった自分。
今、そのわだかまりが一気に解けるのを感じた。
生涯学習の講師は、海外からくる展示品観賞はあまり薦められない。
日本でみるなら大塚国際美術館をお薦め。
持ち出し困難な壁画、天井絵はなんといっても現地の教会が圧巻。