タワゴト日記

 未来は無限にあると思っていたが、有限を
感じさせる世の中、光をツールに少しでも楽しい毎日でありたい!

思い出に生きる

2012年06月12日 | Weblog


 日本の高度経済成長時代のころ、それは大阪万博で建設業界が最も華やか

な時代・・・

「太陽の塔」がシンボルで、芸術は爆発だ!と叫んだ岡本太郎先生と並んで

撮った写真が社長の人生の宝であり、それを話すときの顔はイキイキして

輝かしい。体も若く元気でよく働き、目も、耳も十分な機能をはたしていた。

親分肌だった社長(先輩)は、地元で何度か表彰された。

そして、当時は先輩を頼る人も多く、反面○○組という名前から、近所の人は

誤解する人も多かったらしい。

しかし、若いころの話をする時の先輩は、目も輝き、朗らかである。

当時大阪に住んでいた自分まで、懐かしさが伝染、通院介助のため自動車を

運転しているときに、この話になると運転に集中できなくなる。

そんな時、喫茶店で時を過ごすこととなる。

この地方の喫茶店のモーニングは豪華である。

朝の早い自分にとって、とても幸せなゴールデン・タイムとなる。

昼食をとらなくても、過ごすことができるシルバータイム?

しかし、先輩の昼食は、10時ごろ配達される、今日は注射と診察そして

調剤薬局で薬も受けとらなければならない。

前まで置いてあった目薬がここにないという。

どんな目薬だったかわからない。再度家に帰り、空の目薬を持って

薬屋さんへ、そしたらまた思い出した整髪剤のつばき油。

道理でいつもダンディな先輩。男一人暮らし、目も、耳も不自由。

家の中は整理整頓されきれい、身ぎれいな生活態度がうかがわれる

彼は毎日洗濯、転んでからは外出が億劫になったといいながら毎日散歩。

生きることは大変、これが本当に生きることなのだろう?・・・

今日は本当に、ありがとう!と言われ嬉しかった。

帰りの自動車の中窓を開け、どこかの白い百合の清楚な感じと匂いに

ルンルン気分!単純な自分が好き!

こんなときには、自分をねぎらいビールを飲もう!