ジョロウグモ

　飛べもせず時もて余すやや寒や

(　とべもせずときもてあますややさむや　)
お好きですか？
殆どの方は、苦手でしょうね
私も、苦手
山を歩く時は、長い枝を前で振り回して
蜘蛛の巣を壊しながら歩きます

巣を作っては、壊され
５回ほど繰り返したら、暫くその場所に巣を張らなくなります
蜘蛛も、学習するのかしら？

蜘蛛もジョロウグモも、夏の季語だとか
しかし、今の山には、この巣がビッシリ
ルミナリエの如く、道を覆っております

多分、上の写真が、背中を
下の写真は、お腹から見た図でしょう

ずっと大きな方が、オスで、巣の隅っこで小さくなっているのが
雌だと思っておりましたら、
すっかり逆
これが、雌だそうです

ジョロウグモ、やっぱり気味悪い

　

ツリガネニンジン

　風まかせ田舎くらしや秋寂びぬ

(　かぜまかせいなかくらしやあきさびぬ　)
　やはり実家の電話の調子が、安定しません
通じる時もあるのですが、
稀に「ザ～、ザ～」雑音がした後、切れてしまうのです

同じ町内に住む親戚や友達とは、地元の有線電話で用を為すのだけれど
それ以外に迷惑をかけてしまう

この際、そんな時の為に、嫌がる母に携帯を持たせることにしました
８０歳に特訓です
私にかけるのに無料だと言うので
やっとその気になってもらい
子供たちからの電話に出る
また、子供たちに電話をかけること
その二つだけは、出来るようになりました

そして、この際、NTTさんにもう一度ご足労をお願いし
気になる所を、修理していただいて
不安定な状況は、改善されました。（そう期待したい）


聞けば、従姉妹たちも、年寄りだけで暮らす実家に
何度も駆けつけた事が、あるそうだ
遠くで暮らす兄弟が、連絡が付かないから見に行って来て～
もあるから
何せ、夜は、食事をして、お風呂に入っての筈なのに　
考えるのは、良くない事ばかりになってしまう　

そぞろ寒

　云うまいと決めた文句やそぞろ寒

(　いうまいときめたもんくやそぞろさむ　)
公園の桜の木で見つけました
これも、サルノコシカケの一種かしら？
乾燥した日が続くと、消えてしまうかしら？

上部は、フラットではないので、お猿さんでも
腰掛けて、ゆっくりは出来ないでしょう

私がフォト５７５を始めるきっかけになった
みすずさんの写真俳句の中に、
サルノコシカケの写真に俳句を添えて
“長電話をしていたら、ご主人がそっと椅子を持ってきて
座らせてくれた”って云う、支えあっているご夫婦の様子を
彷彿とさせる作品があります。
これも、　私の好きな写真俳句の一つです
＜今「NHKカシャッと一句」のページを確認したら、
在った筈のページがが更新されてました＞

このキノコを見つけた時、まず頭に浮かんだのがその写真俳句でした

さて、　我が家の暖かい雰囲気が出せればよいと
写真をPCのモニターに表示したものの
じっくり見れば、見るほど、
このキノコの様が、文句を言う前の私の口元に見えてきて
それを素直に表現しました
それしか、浮かばないんですもの
未だ、年季が足りてませんね　

梅もどき

　よこしまな恋に仕打ちの秋風（しゅうふう）や

(　よこしまなこいにしうちのしゅうふうや　)
梅もどきの実が真っ赤です
それにしても、花の何が不憫かと云えば
“もどき”がついて、名前を呼ばれる花では、ないでしょうか？

　　

真っ赤なガーベラ

　残り火の気配して秋もたけなわ

(　のこりびのけはいしてあきもたけなわ　)
公園の片隅で見つけたガーベラ
春から秋まで、何かしらの色が咲いているガーベラです
しかし、こんな燃えるような紅色の花を見たことはありません
夢中でカシャッ



すっかり気に入った写真は用意できました
さあ、５・７・５が、問題です
悲しいかな春から秋まで咲くガーベラは、夏の季語と来たものだ

それこそ、"OH, my　God”です

夕食の準備もそこそこに、色々心当たりの引き出しを
引っ張り出して、ここに落ち着いた次第です

金木犀

　どこまでも跡をつけられ木犀や

(　どこまでもあとをつけられもくせいや　)
金木犀が、一気に咲き始めました
こちらは、彼岸花と違って、ほぼオンタイムです
公園への歩道は、金木犀の香りが道連れです

金木犀は、今でも、運動会を思い出させる花です

　　　　　　　　

金木犀、銀木犀、共に中国から入ってきた植物
雌雄別株ですが、何故か雄株しか入って来ていないのだそうです
ひまわりさんのブログで教えてもらいました
じっくり見ると、花の中央に２つあるのが雄しべでしょう
雌しべは、見つかりません

じゃあ、どうやって金木犀が広まったのか？
挿し木で、ちゃんと育つそうです
　

食欲の秋

　「馬肥ゆる」禁句が止めるひと口や　

(　「うまこゆる」きんくがとめるひとくちや　)
市の施設には、古墳時代の面影を残す塑像が、置かれている
植物園の前にある埴輪の馬です

しみじみ、見ると可愛い表情です

そうそう「馬肥ゆる」で一句を　と思いつつカシャッ！

しかし、身近に馬を見ない私には、
そう易々とは、粋な一句は出来ないものです
素直な今の気持ちを籠めるしかありません

　　　　　　　　

私が子供の頃、父の仕事には、宿直があった
洗濯物と一緒に、託った母宛の手紙
「天高く□□泣かすな牛肥やせ」とあった
＜＊　□□には、弟の名前＞
私には、忘れられない一句です

タイサンボクの赤い実

　そぞろ寒肩のつまったパジャマ出し

(　そぞろさむかたのつまったぱじゃまだし　)
「鶏皮」これも秋の季語

鶏の皮のことでは、ありません
そぞろさむって読むのだそうです
ある日急に冷え込んで、寒気にあたった肌が
鳥肌になる事を云うのですって
上手い事云いますね
大阪では、鳥肌の事を「さぶ（寒）イボ」って云う人もおります

　　　　　　　　
　　
タイサンボクの実（集合果）が、弾け始めました
句を載せた写真は、9月28日の実
赤い種を優しく包むセーターを着たようです
下の写真は10月の6日
次々、実から種が飛び出してきております

既に鳥が種を啄ばんでしまった実は、
見るも情けない姿となってしまっている

クヌギのどんぐり

　母ひとり人の情けや秋ふかし

(　ははひとりひとのなさけやあきふかし　)
ブナ科コナラ属クヌギのドングリです
モンブランケーキ食べたくなります

　

　　　 　　　

今朝のことです
田舎の母への電話が、通じません
一昨日、話したばかりですので、体調がどうこう云うことは
ないだろうけど、電話が通じないのは、困ります
連休、妹が帰省するにも不便だろうし

NTTさんに調べてもらっても、現地へ行かないと原因が判明しないとの事
神戸から淡路島へです・・・

母は、畑にも行く
友達に誘われて、出かけることも多い
目医者や歯医者にも通っているし
午後はゲートボールの練習がある

在宅かどうかは、本人に確認しないといけません

暫く考えた末、もう私が帰ることにしました
明日、午前中、診断に来てもらう約束をNTTさんと交わして
お土産を買って、高速へ向かおうかと云うころ、NTTさんから
「本人と連絡取れました
明日午前中にお約束しました」って、留守電に連絡を頂きました

？？　電話が通じないのに、どうやって連絡取れる？？
本人って？　私と勘違いしているのじゃないかしら？

お礼の電話をNTTさんに入れたものの、
本当は、頭の中で、状況を理解出来ない
「どうしよう？」

実家に戻るか、どうするか？　決めかねているところに
母から電話が入りました
家からする電話は、通じるのです

何でも、NTTさんからは、いつもと違うベルの音で
連絡が入ったそうで
「娘さん、心配して、今から帰るそうです」ってことまで
お伝えくださったそうです
　
ちゃんと明日は在宅して、「対応するから戻ってこなくて良いよ」

実は、電話が通じなくて、NTTさんにお世話になったのは２度目
親切に対応してくださって、感謝　感謝の一日でした

季節はずれ

　秋雲に言い訳もせず意地っぱり

(　あきくもにいいわけもせずいじっぱり　)
今日は、秋らしく心地よい一日
昼前、カメラを携えて、自転車で公園一巡り

あら～！！　目に付きます
時期はずれの花や、遅ればせながらようやく咲き始めた花が

桜が、チラホラ
時期を間違えてるとは、思えないほど堂々とです

　時のがし悔しき風のしむ身かな

(　ときのがしくやしきかぜのしむみかな　)
一方、彼岸花は、バツが悪そう