娘が学校の泊まり旅行中に創作したプレート。
削り、焼き、仕上げまでやったらしい。
張本人は、そのとき書き上げた字も絵も、幼稚すぎると後悔していた。
「ママ、処分しといて」と言われた。
満足のいかない「作品」だけど自分では捨てがたいグレーゾーンの作品たち。
決断から逃れようというか、甘えたいというか、そんな娘のことがじれったく思う時もある(苦笑)。
判断が委ねられた私。いつの間にか、ひそかに思い出グッズのダンボールにしまっておくことにした。
ダンボールがすぐに二つや三つへ増えていた。
次の誕生日までに、「処分係り」から降りることも考えた。
とりあえず、今日はプレートを手にとってみた。
平らな板で、感じのいい焦げ目。材木本来の木目は、焼きによって、そこそこキレイにできている。
ひもも金具も外してみた。
敷板として十分使えることを確認し、帰ってきた本人に
使えそうよ!必要なとき、貸してくれる?♡
と言ってみた。
いいよー
とあっさり承諾してもらえた。
値のついたどの敷板よりも、自分だけの宝は意外と身近に存在する。
いっそのこと、施された字も絵も隠さずに表に出し、今日の茶飲み空間は、童心の趣に溢れていた。