KYOKUKENZO'S WORKSHOP 2024

「道」は自ら切り開くもの。
他人の後追いは「道」にあらず。

樗牛伝⑤。

2021年05月21日 | 歳時記
資料によると
樗牛の本名は林次郎。

思想家
高山林次郎が考える
このペンネームには
きっと深い意味が
あるに違いない・・・。

調べてみました。

「樗牛」とは
「荘子」にある言葉。
紀元前300年の書です。

恵施が荘子に言います。

私のところに大木がある。
人はそれを「樗」と呼ぶ。

根はボコボコしていて
まっすぐにはならない。
枝はクネクネしている。

これでは木材には適さず
大工は目もくれない。

荘子も似た様なもので
話は大きいが役にたたず
誰も取り合わないだろう。

荘子が答えて

狐狸は伏して獲物を狙い
縦横無尽動きまわるが
結局は罠にかかって死ぬ。

「牛」は立派な体だが
ネズミ一匹捕まえられない。
でも罠にかかることもない。

あなたのところの大木が
役に立たたないと言うが

野原にその大木を植え
周りをゆっくり歩き
木陰でのんびりしては如何か。

役に立たないことを
気にすることはありません。
(荘子関連のHPから抜粋)


「無為」の思想。

樗は木材として使えない
でも切り倒されることもない。
牛はネズミを捕まえられない。
でも罠にかかり死ぬこともない。

眼前の暦は「浴牛」の図。
今年はウシ年と気づきました。

幼少時の思い出から
「樗牛」にたどり着いた。


60年前、あのまま
幼稚園に通っていたら

きっと違う世界がいま
目の前にあるのでしょう。

どっちが良かったのかは
比べる術もありませんが。

樗牛。

天空を突く大樹「樗」と
愚鈍に見える「牛」の力強さ。

イヤなものはイヤ。

称賛されなくても
高い志をもって
人生を生き抜きたい。


これが60年後に得た
私の結論なのかもしれません。

メラニーのな歌声
あのヨーデルが今も
私の頭の中を巡っています。

「滝口入道」再映画化は
スイスでリメイク。
横笛役はメラニーで決まり。

ウシ年の儚い幻です。(拙文樗牛伝完了)kyokukenzo

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