リンクを貼らせて頂いた方との出会いの話とちょっとしたエピソードを書いてみたい。
出会いは今から約2年前の8月28日の事。
つくばエクスプレスが開業して騒がれていた頃だった。私も、1度は乗ってみたいと思っており、日時をどうするか…を考えていた。だが、最高速度130Km/hと謳われていたつくばエクスプレスだったが、実際には125~127KM/Hが平均最高速度であり、魅力には少し欠けていたのも事実だった。
また、その当時、世間一般に社会人として生きては居たが、毎日が辛かった。日々生きているだけでも、面倒…という所だった。これと言った友達も居らず、孤独だった。「ひとりカラオケ」や「夜中の首都高1周の旅」をやったりはしていたが、どこか満たされないで居た。
「OFF会」というものに、惹かれたのもその頃だったのだが、なめられ易い私である。行ったらいったで、ひどい目にあう…といわれた事があり、手をこまねいていた。そんな時、とあるウェブサイトで「つくばエクスプレスに乗ってみましょう」という内容のOFF会を見つけた。ちゃんと主催者の顔写真まで解る様になっていて、その方のホームページやメールアドレスまで掲載があった。個人情報をこんな形で掲載することは自殺行為である事は解っては居たが、興味がうせることはなかった。
8月27日がやって来た。特にこれと言った思い出も出来ずやらず終いで、日々の生活もブルーでヘヴィーなままだったので、一先ず、いつもの夜中の首都高1周の旅へ、8月28日の午前0時が過ぎてから赴いた。ストレス無く走れる事はいつも通りで、楽しかった。それで勢いがついた。旅を終えたのは午前5時だった。このまま、あのOFFへ行ってみようと私は思い、ほんの少しだけ眠りにつき、集合場所だった秋葉原へ向かった。すると、主催者様がちゃんと居た。そこへ、リンクを張ったブログサイトの管理人様が偶然通りかかり、その方の知り合いを1人をお誘いになり、OFF会が始まった。
つくばエクスプレスは、速かった。120Km/h以上の運転は、JR路線以外ではその路線が唯一。車内で、鉄道の話で盛り上がった。久しぶりに、家族以外の人間とまともに趣味の話で盛り上がったし、それまで付き合っていた地元の鉄道仲間との雰囲気とは違い、とても刺激的だった。
これがきっかけで、その後も小さなOFF会が執り行われた。つくばエクスプレスを主催した方は、本当に鉄道の知識が深く、私はただただ関心するばかりだった。大好きな京浜急行に関する話題でも丁寧にご対応頂き、嬉しい事この上なかった。
そんなOFF会で、「急行かすが」に乗ってみようか…という話が出て来た。もっとも私が「乗ってみたい!」と言ったのだが。確か、大都市名古屋にディーゼル車2両で乗り入れてくるのは凄い…という話になって、私が、是非、乗ってみよう…という話をした様に記憶している。
やがて2006年1月がやって来た。その月に発売された鉄道ファンに「急行かすが廃止」という話題が出てきた。はやく実行しなければ…という事態に陥ったのだが、何しろ1月で正月休みも終わり、連休は無い。しかし、時間はない。一応、連絡はしてみたが全員の折り合いがつきそうになかったのだが、リンクにあるブログを運営している管理人様がたまたまその頃、名古屋にいらしたので、やっても構わない、と言う了承を得ていた。後は、私が行けば済む話だった。もうあとには引けない!その一心で、2006年1月28日に名古屋へ赴き、急行かすがに乗った。JRの急行に乗ったのはそれが初めてだった。
関西本線の山間の風景は、忍者が出そうな森があり、子供の様に私ははしゃいでしまった。そして、後ろ向きで乗った所為で、すっかり酔ってしまい後に物凄い迷惑をかけてしまったのだが…。
急行かすがに乗ったその日は、神戸鉄道で有馬温泉に行った。テレビゲーム『さんまの名探偵』で登場する所で、一度は行ってみたいと思っていた場所だった。温泉に入り、そんなマイナーとも言えるゲームの話をしたのを鮮明に覚えている。
そして、最後の日は、近鉄の名阪特急に初めて乗車した。ノンストップ特急ではなかったが、有名な青山トンネルを越える事が出来て良かった。名古屋に到着後は、名鉄に乗った。快速特急に乗りたい!というリクエストにお応え頂き、中部国際空港へ向かった。車内の英語放送でしっかりと“This is a Rapid Limited Express bound for Central Japan International Airport.”と案内され、萌えた。京浜急行や阪急では“Limited Express”なので、刺激的だった。また120Km/hもばっちり出まして、すげーと思ったりしました。
そんな感じで、このリンクを貼らせて頂いた管理人お2人方とお付き合いが続いている。この方達に出会わなかったから、きっと自分の人生は悲惨なものになっていた事は間違い無い。これからも大切にしていきたいと思っている。