ラブラドール・トリプルスター昨日、今日、明日

ラブラドールブリーダーの気侭な「雑記帳」へようこそ。

☆☆☆ マギーの出産

2008年01月28日 | ブリーディング

マギーのお産が終わったのは、

4時になろうとする頃でした。

 

初めての出産とあって、ナーバス?になっていたマギーでした。

以外と言えば以外、
そんな犬には見えない図太さが、普段の様子にあったものですから、、、。

 

◇結果的に、それ程順調な出産ではありませんでした。

出産予定日(30日)より三日早く産気づいたマギー

体温低下を確認した27日、出産第一子は19:38に羊膜に包まれて生まれました。
(破水確認は17:30頃・最初のいきみはほぼ同時刻だったかもしれません)

観察していると、マギーは羊膜を食いちぎる行為に至りません。それどころか自分の産み落としたものを、敷物で
隠そうとする行為を始めました。

「出産介助」が必要な事は明白です。すぐに羊膜を破り、へその緒を千切ります。

身体をきれいに払拭されても、胎児は全く呼吸をしない状態でした。

少し厄介な状態です、、。

飲み込んでいる羊水を大きく振る事により吐かせ、素早く心臓マッサージに取り掛かります。


◆これは6頭めのパピー、一頭目は写真を撮っている余裕がありませんでした。

タオルに包んだ小さな身体を温めながら(注1)、背中を中心に胸部などに刺激を(注2)与えます。

刺激は、パピーが口を開き、泣き声を出すまで続けられます。

そこに至る時間は15分から30分、長い時は一時間近くに及ぶ事さえあります。

冬場とあって、産室のメインの暖房はオイルヒーターが使われています。

パピーの身体を温めるのには好都合でした。

ヒーターの放熱フィンの上で、タオルに包んだパピーを温めながら刺激を与え続けます。

肩から指先までを使って、変則的なリズムで続ける作業はかなり疲れる作業です。

15分も続けていると、肩から腕に掛けて痛くなって、動かしづらくなってきます。

今回は、強制的に酸素(注3)を吸入させる事により、蘇生を促進させました。
(
呼吸促進剤「ドプラム注射液」等があれば、ごく少量を舌に垂らします。→ 注・獣医師の指導下で)

その間マギーは、産室の中をウロウロと動き廻り、次の出産準備に入ったようです。

そして漸く眠っていたパピーは、口から出された舌の色も良くなり(赤みを増して)、声を上げるのもま近かにな
った様です。

20:00丁度、第二子が出産されました。

二番目のパピーは、すぐに産声を出して、手足をもがく元気な子でした。

二番目のパピーの体重を計り、授乳をさせ始めた頃、最初の子もやっと、湿った声を出してくれました。
(まだまだ安心は出来ません、マッサージはようような方法を駆使し、パピーが大きな声で泣き、手足を力強く動か
すまで続けられます。)


酸素は、簡便なスポーツ選手用を使いました。

第三子は10:10に生まれました。綺麗なチョコレートの牝です。

第四子、11:00丁度に生まれました。ブラックの牝です。

第五子、は日付の変った28日(今日)生まれました。チョコレートの牝です。

その後水を飲んだり、庭を歩かせてみたりと、いきみの少ないマギーの監視と積極介助にあたりました。

出産と出産の間隔が長い場合は、胎児が産道に詰まっている事も考えられます。

産道の胎児を確認することや、産道を刺激して出産を促す事などは極めて大切な介助行為の基本です。
(ラブラドールの場合、消毒して温めた指によって行われます。)

産道奥に頭部(口吻の部分が確認できる)が確認されればまだしも、足先などが確認された場合はかなり深刻な状態
と言える事態になっている事も考えられます。

第六子は二時間後、産道付近にに長く留まっていた為か最初のパピーと同様心肺停止の状態で生まれました。

早速、マッサージと酸素吸入が優先して行われましたが、15分後にはグッタリしていた身体に力が漲り、大きな
泣き声をあげて力強く手足を動かし始めました。

30分後にはオッパイにも積極的に吸い付く様子を見て、やっと安心です。

第七子は、更に90分後の3:45に生まれました。

どうやら「お産」は終わったようです。

出産に備えての敷物等を片付け、ペットシーツの上に厚手のアクリル毛布を敷いてあげました。

勿論ペットシーツの下には、ホットカーペットが調整されて敷かれています。

初乳を飲み終わって、満腹なパピー達。

激務?から開放されて、いつものお茶目な顔付きに戻ったマギー。  

ご苦労様でした。

こんな具合に、マギーにとって「初めてのお産」が終わったのでした。

 

◇ブリーダーは、牝犬のお腹に宿った命を、全て生かして生ませてあげなければなりません。

そして、生まれた命は全て健やかに育て上げなければなりません。

「全て」と言うところに意義のある事を、熟練したブリーダー達は良く判っていると思います。

皆さん、
愛犬家のお手元にいる可愛いパートナー達は、こうして生まれ、そして育まれ、皆さんの処に託された尊い命です。

どうぞ、「犬」としてそして最高の「パートナー」として、日々可愛がってあげて下さい。

 

 
マギーには、これから毎日の楽しく大変な子育てが待っています。

成長の様子は、機会がありましたらブログに載せてみますので、何かのご参考に願えれば幸いです。

 

 

皆さまも、今日も一日お疲れ様でした~~~~!
一息つかれたらワンクリック宜しく御願いいたしま~す。



そしてトリプルスターのカレンダーは此方ですご見学希望の方は、ご参考に願います~

 

コメント
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