暑い一日になりそうです。
午前中の気温の上がらないうちにＷａｎ達のケアを済ませ、午後から日の落ちる夕方までノアと過ごすことにしました。
９年間のあいだ盲導犬として働いてきたノアは、里帰り後徐々に普通のペットとしてのラブラドールに戻りつつあります。
◇ノアを「普通の犬」に戻す作業は、言わばリハビリのようなもので根気よく続けられています。
◇２０日に一度くらいになるでしょうか、あっちこっちに連れ出して、ノアだけと４～５時間の行動をとることにしています。
◇暑くなってからは、市街地の散策は止めにしました。市街地でのノアの気遣いはやはり気になります。
身体に刻み込まれた盲導犬としての役務の様なものを忘れて、顔をあげて、胸を張って、楽しそうに自信ありげに歩けるようになるまで
は、野外での行動に切り替えてみることにしました。
◇ハーネスをつけて白い杖となって長年働いてきたノアは、歩き方がどうしても前かがみになってしまいます。
人間で言えば猫背とでも表現したらよいのでしょうか、あまり見た目が良くなく、楽しそうに暮らしている犬にみえません。
◇健康の面からも、下向き加減が過ぎると胸が狭くなって深い呼吸がしにくくなります。
当然健康には良いことが無く、先々長生きできるかどうかが危ぶまれるようではいささか問題です。
荷重バランスの面からも、何処か不自然に体重を支えるところが出てきて、神経障害や関節疾患の心配も考えられます。
◇一見自由に振る舞っているように見えるノアの動きをよく観察してみると、行動パターンが極端に少ないことに驚かされます。
浅い素掘りの水の枯れた水路なども、横切ったり飛び越えたりするのは苦手です。
無理もないですよね、今までそう言うところでは必ず止まって教えなければならない訓練を受けてきたわけですから、、、。
◇戸惑いを見せるノア。
少しづつ、普通の犬になるための経験を積んでいますが、途惑うことが多いのでしょうね～。
行動中も出来るだけ休止の時間を数多く取って、ノアを休ませ、観察することに努めています。
◇気になる白髪のうち、お尻に目立っていた二か所は気のせいか幾分薄くなって来ました（黒くなってきた）。
ノアが普通の我が家の犬に戻る頃、顔の白髪も消えてくるのではないかと期待しています。
母親も、兄妹達も、皆こんな白髪顔ではありませんから不思議ですね。
◇午後になって、軽く３２度を超えて、この辺の暑さはピークを迎えました。
汗びっしょりになって、へいこらしているポンコツを尻目に、涼しい顔で涼をとるノアの顔付にはとても１０歳には見えない風格のようなもの
が漂っていました。
多分それは黒い顔に余計目立つ、白髪のせいだったと思いますよぉ～。
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