犬の話からそれて恐縮ですが、今や国民的スポーツとして誰しも認めるサッカーのボルテージが最高潮に達しています。
そりゃあ、今朝の結果からすれば当たり前の話しですよね。「勝つ」と言うことは、それを夢見ていた人達に勇気を与えるもの。
戦前の惨憺たるチームの様子を見ていれば、WCでの二つの勝利はただの勝利にあらず、選手達の顔付が神々しく見えるから
不思議なものです。唯一1×0で負けた試合もそれまでの日本チームにしてみれば勝利したも同然、此処までの闘いぶりに誰も文句
は言えませんよね。寝不足ではありませんが、確実に空白の時間が出来てしまいました。
◇午前中リハビリ中のWanの一頭、J君に面会あり。
此処までのリハビリ(約一ヶ月半)でだいぶ疲れの見えるJ君。
午後に浴そうを使って疲労回復のための温熱治療を行おうと思っていましたが、繰り延べにしました。
◇午後からポツポツと降り始めましたが構わず犬達を出して遊ばせました。
各犬およそ一時間ほどの運動を消化し収納。高そうに感じられた気温~湿度の割には犬達の息は上がらず、余裕が感じられました。
しかし、油断は禁物です。身体に溜まった熱が放出されるまでには相当長い時間がかかるでしょう。犬舎の空調は少し低めにセットしま
した。そして犬達の身体は、乾いたタオルで念入りに拭きあげられたことは言うまでもありません。
◇今の時期、関東地方以南では(犬達の)飼育環境の温度、湿度設定に苦労する日々が続きます。
他の犬種のことは判りませんが、ラブラドールに関しては「快適温度」と「快適湿度」を次のようにお話しするようにしています。
若犬・成犬たち(9ヶ月齢~8歳前後)の快適飼育環境は、「室温25度・湿度50%」が目安となると考えています。
注意すべきは湿度にあります。例え室温が35度に達していても、湿度さえ50%を切って30%近くにあれば犬達は平気で過ごします。
そして飼育室の空気は滞留させること無く、サーキュレータや扇風機を使って常に循環するように努めることが室内飼育の犬達にとって
の健康維持に、良い結果をもたらしてくれます。
◇生まれて間もない子犬や、体調を落としている犬達には室温は少し高めの設定が良いと考えますが、湿度に関しては60%を超えない
様にすることがだいじです。
室温が高めの時は、微風が身体にあたるように扇風機の風向きを調整してあげると良いでしょう。
お腹を見せて寝ている時は、温度・湿度ともに最適環境にある時です。
丸まって(背中を丸めて)寝ていたり、子犬ならば数頭で固まって寝ていたりするのは温度が低いことを意味しています。
◇余談になりますが、子犬達の名前を付けてあげる時期になりました。
もうすでに、何頭かの名前は決まっているようですが、いつも突拍子もない名前の子がいて悩まされます。
エジソンなんて付けられた子は、普段なんて呼んだらいいんでしょう。ショーイング中など、エジソンエジソンなんて呼べませんからねぇ~。
さしずめ日本的には、エッジーでしょうか?いつもの事ながら、ペットネームは呼びやすい名前にしてほしいものですよねぇ~、、、。
◇零歳児から14歳のお婆ちゃんまでを抱える我が家の空調管理は、大変と言えばたいへんです。
特に老犬達の代謝能力は成犬たちに比べて著しく低下しています。僅かな室温の低過ぎが、大過を招くことにもなり兼ねません。
◇僅か一度の違いでも、老犬達の動きは止まって、マットに沈みこむようにして目を閉じてしまいます。
そして、思考能力も全く止まってしまったかのようにみえます。
◇特に小さなお子さんや赤ちゃんのいる家庭では、老犬や子犬ならずとも犬達の生活する(人間と共有)室温の管理には注意が必要です。
必ず犬達の行動域である床上45~70センチのところに、数値を目視できる温度計と湿度計を設置することが大事なことです。
◇健康維持に大切な「免疫力」のことを考えると、むやみに部屋の温度を下げておくのは考えものです。
人と犬との共有空間を最適に保つのは難しいことですが、静かに寛いでいて汗をかかない程度の温度が良いのかもと考えます。
湿度に関しては幾ら低くても問題は起きません。高くなって、60%~65%を超える様ではやや問題ありかも知れませんね。
エアコンディショナー、サーキュレーター、扇風機、空気清浄機、空気乾燥機などを上手く使って空調管理に努めて下さい。
※コンプレッサータイプの空気乾燥機は温風を吐きだしますから、エアコンとの共有で比較的良い環境をつくることが出来ます。
※暑がりの人はタンクトップやTシャツなどで、寒がりの人は長袖の着用などでと、工夫しながらWan達との夏の過ごし方を考えてみて下
さい。
本日の外気温32度、湿度85%。Wan達にとっても、我々人間にとっても、弱るほど蒸し暑かったです~。
追記。
子犬や老犬たち以上に、温度湿度に敏感なのは障害を抱えてリハビリに励む犬達です。
体を冷やし過ぎては絶対にいけないWanや、低めに保たなければならないWanもいて管理には気を使います。
熟睡時には体温低下を防ぐため、人間の腹巻ならぬブランケットを被るWanや逆に氷嚢を抱え込むWanもいます。
頑張れニッポン、頑張れWan!ですね~。
皆さまも、今日もご愛読下さいましてありがとうございました。
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