舞蛙堂本舗リターンズ!~スタジオMダンスアカデミーblog

ダンス(フラ・ベリーダンス他)と読書と旅行とカエル三昧の日々を綴る徒然日記。

ポイボール講習会

2012-01-30 01:22:15 | ダンス話&スタジオM
今日は、ハワイから先生をお招きして行われたポイボールの講習会に行ってきました。


ポイボールを知らない方の為に説明しますと、これはニュージーランドのマオリ族の民族舞踊で、画像の白いボールに長い紐が付いた形状の道具です。
ハワイアンズでも必ず演目に入っていますね。
今回練習したのは長い方(こっちの方が一般的)でした。


私にとって、ポイボールは今回が初めてではありません。
というのも、母マミちゃんの所属していたハワイの教室「イリマフラスタジオ」は、フラだけでなくタヒチアンもこのポイボールも、そしてファイヤーナイフダンスまでやっていたのです。

(そういや、当時ファイヤーナイフダンスを習っていた女性は母とクムの娘さんだけだったそうなんですが、その娘さんことラニ・ガール・カレイキさんがフラヘヴンの最新号に載ってますね。彼女、ずいぶん長いことフラを教えていなかった筈ですが、最近になって教室を始めたようです)

ともあれ、そんな母の関係で私も2~3歳からポイボールをやらされてました。
但し私は大の苦手でした
何しろこのポイボール、涙ぐましい努力と沢山の練習がひたすら必要なのです。

私は幼い頃、自分にダンスの才能があると思ったことは微塵もなく、フラなどはむしろ最初の20年間ほどは劣等感を持っていたくらいでした。
しかし、見た物や聞いた物をそのとおりに記憶することなら得意でしたので、ダンスを覚えるときはその能力でまかなっていました。
第一、基本のステップは物心がつく頃には既に知っていたので、習得するという自覚の無いままに身についていました。

ところが、ポイボールは記憶力だけではどうにもなりません。
もう、ひたすら練習するしか無いのです。
ですから当然、物心つく前にマスターするなんてのも無理。物事を理解出来る年頃になった上で、自分で努力しなければならないのです。

これ、「勤勉」なる言葉からかけ離れた所で生きている私にとっては苦行でしたね。
よってあまりモチベーションも上がらず、なかなか上達しませんでした。
見るに見かねた母がある日、私のレッスン中の態度が悪かったことに対して「今日中にポイボールのこの技を習得しなくちゃダメ」という罰を与えたくらいです。

そんなわけで得意じゃないのは自分でも分っているんですが、20年のブランクを経て、ダンサーとしての自分に劣等感を抱かずに済むようになった今、改めて苦手意識を克服しようという完全なるドMモードによって、日本では珍しいポイボール講習会に参加してみました。
ちなみに、母と四代目はお留守番です。



今日の講習会、振付けのレッスンなどはほぼナシに近く、レッスン時間の殆どはひたすらポイボールの技の練習でした。
しかし、ドMモード全開の私にとっては願ったり適ったりです。
ポイボールを持ったとたん、ビビリでヘタレな幼い私が戻って来て、ボカスカバスッと激しい音を立てて攻撃して来る(※たんに下手くそだからぶつかるだけ)ポイボールに怯え、普段あれほど力を抜いて抜いてと生徒さん達に言っている腕が、手首が、ガチガチに固まっているのが自分でも分ります。

まあ、そうは言っても昔取った杵柄。
最終的にはだいぶ勘を取り戻し、ある程度高度な技をやっても身体に命中させずに回せるようになりました。
ちなみに、昔母から与えられた罰で習得させられた技は相変わらず苦手だったんですが、今回の講習のおかげで上手に出来るようになり、20年越しに克服出来て非常に嬉しかったです。



やっぱアレですね。たまにはこうやって、敢えて苦手分野にもチャレンジしないとダメですね。
自分の得意なこと、出来ることばかりやってると、どんどん現状にあぐらをかいて上達を目指さなくなってしまいますからね。
ときおり「ダメな自分」ってのも再発見して、出来るだけ克服していくべきだと思いました。
そんな風に考えるのは、未だにドMモードを引きずっているからなのかもしれませんが。

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